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《西岩親方、19歳力士の両親を独占直撃》「母と祖母が部屋を匿名誹謗中傷」騒動 親方は「幹希の里は覚悟を決めて書いた」と説明

NEWSポストセブン / 2024年10月29日 17時16分

騒動があった西岩部屋(Xより)

 西岩部屋の序二段力士・幹希の里(19)が部屋の公式サイトを通じて「SNS上での同部屋への誹謗中傷が自身の母と祖母によるものだった」ことを公表し、〈縁を切ろうと思い、区役所へ行き分籍しました〉と綴った騒動。なぜこのような“骨肉の争い”にまで発展してしまったのか。当事者たちの言い分を聞いた。【前後編の前編】

 幹希の里は兄弟で西岩部屋に所属していたが、弟の里田中(序二段=18)が今年の5月場所後に部屋からいなくなった。相撲協会からは9月場所後に引退が発表されたが、いなくなった直後からSNSによる誹謗中傷が始まった。それらについて、幹希の里が自身の母と祖母が書き込んでいたものだったと公表したのだ。

 兵庫県尼崎市内に住む両親を直撃したところ、父親は「現段階でお話できることがない」とし、母親も「お答えできない」と口を閉ざした。

 

父親のFacebookがきっかけ

 幹希の里、元・里田中の兄弟を知る知人はこう話す。

「部屋の弁護士を介して訴訟を起こすと通告されて母と祖母が謝罪して誓約書にサインをしたが、その後は兄(幹希の里)とは連絡が取れないようです。父親が子供たちの将来を心配して自身のFacebookで弟(元・里田中)が診療内科に通っていることを明かし、弟がスカした(脱走した)実家には帰れないので絶縁してでも頑張ると言っている兄に、帰る場所は用意しているとサインを送った。

 それに対し、兄が部屋の公式サイトで反論した格好です。父親がSNSで勝手な憶測と嘘の投稿をしたことによって許せない気持ちが芽生えたとして、(分籍するという)自分の気持ちを書いたという。両親としては一連の書き込みは兄の本心でないと信じているようだが、(兄が残っている)部屋の弁護士から訴訟を起こされるのではないかということで反論をしないのでしょう」

 この知人によれば、先に角界入りを決意したのは弟だったという。それを聞いた兄が“弟が力士になりたいなら、先に力士になって相撲界のことを勉強して教えてやる”と兄は中学卒業と同時に西岩部屋へ入門。弟は中学卒業後に2年遅れて入門した。

「父親の認識はFacebookで書いた通りだといいます。弟が辞めた原因は師匠(西岩親方)ではなく、協会員ではないおかみさんとの人間関係だという。弟は、家族や応援してくれる人への思いが募り、たまらなかったとも話している。他に辞めた力士や裏方(行司、床山)もいる。部屋ができてから6年で16人入門して、9人が辞めている。断髪式をしてもらったのが1人だけ。そんな特異な状況があります」(同前)

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