「後悔はするけれど反省はしない」「今度は捕まらないようにしようしか考えていない」元受刑者が語る刑務所で出会ったヤツら
NEWSポストセブン / 2024年11月3日 16時15分
警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は「受刑者は刑務所で更生のために反省するのか」について。
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「完全ホワイト案件」「違法性なしの高額案件」「即日即金のバイト」などSNSには高額をうたう闇バイトの投稿が次から次へと現れる。今年に入り頻発している緊縛強盗では、闇バイトに応募した実行役が逮捕された。金欲しさに安易に応募し、犯罪者となってしまった彼らは、警察の取り調べで後悔を口にしていると報じられている。
様々な事案、事件に関係することが多いヤクザたちは、ほとんどが懲役刑の経験者だ。有罪判決を受け刑務所に拘禁された彼らには、刑務作業などを行いながら、二度と同じ過ちを繰り返さないよう更生教育が行われる。しかしヤクザたちは出所後、幾度となく犯罪に加担し逮捕されることを繰り返す。
ヤクザは反省しないのか?と尋ねると、「ああすればよかったと後悔はするけれど反省はしない。自分が入っていた刑務所で、反省するヤツはいなかった」と暴力団の現役組長はいう。「反省は謝ることではない。本当の反省は自分の言動を振り返って、もう二度と同じ過ちを繰り返さないように改めることだ。そんなヤツはあそこにはいないね。もう二度とやらないと心に決めるヤツなんて、本当に少数だ」と鼻で笑った。3~400人いる受刑者の中で、反省する者は1人いるかどうかだというのだ。
「出所する時には更生しようではなく、あそこにいるヤツらは、今度は捕まらないようにしようしか考えていない。犯罪を繰り返し出たり入ったり、人生のほとんど何十年も刑務所にいっているのもいるんだから、そんなもんだよ」と組長は声を上げて笑った。「ヤクザである俺たちが収容されるような刑務所は、そういうヤツばかりだよ」という。組長がいたのは長期刑の受刑者が入る刑務所だ。
「あそこは毎日が嘘の自慢話との闘いだ」と話す組長は、「まともな人間は1人もいなかった。だいたいみんな犯罪者なんだから。半分近くが泥棒で、後は薬や詐欺、殺人とか。そんな中でみんな、つまんない嘘を自慢して生きているんだから、更生できるわけがない」。
あそこにいて更生するはずがない
刑務所の中で受刑者らがつく嘘は覚せい剤で逮捕された者なら「俺は覚せい剤を10kgパクった」「億単位のヤクを密輸した」というようなもので、泥棒なら「俺はきちんと住人がいる時に盗みに入った。人がいない時に侵入するなんて、そんな汚い真似はしない」「俺はトイレにまで入って、用を足してきた」という類のもので、「わけのわかんない自慢話でね。あの中は日々、そんな話ばかり聞く所だから更生するような所ではない。あそこにいて更生するはずがない」とまでいう。
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