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【ススキノ事件公判】電気が流れるナイフに、赤と黒の革製の打具 殺害の3年前に田村瑠奈被告(30)が購入していたSMグッズの名前

NEWSポストセブン / 2024年11月6日 19時15分

男性会社員をホテルで殺害した田村瑠奈被告(30)

 2023年7月に札幌市の繁華街ススキノのホテルで頭部のない男性会社員(当時62)の遺体が見つかった猟奇的な殺人事件。世間を震撼させたこの事件で、親子3人が逮捕された。実際に男性会社員をホテルで殺害した田村瑠奈被告(30)と父親の修被告(60)に先行して、今年6月以降、札幌地裁では死体遺棄と損壊のほう助罪に問われた母親の浩子被告(61)の公判が行われている。

 11月5日に行われた第5回公判では、証拠調べにより、瑠奈被告が使用していたとみられるノートパソコンで、被告が事件を起こす前後に閲覧していたインターネットの記事などが新たに判明した。

 昨年6月に、千葉県内で発生した遺体がバラバラにされていた殺人事件に関する記事や、“死刑”や“遺体の一部”に関する記事だ。“遺体の一部”に関する記事中では、瑠奈被告が起こした事件と類似するケースもあった。

 この記事には、1917年にスパイ容疑で処刑されたあるフランス人女性の頭部が防腐処理のうえ、博物館に展示されていたことなどが紹介されていた。この記事を読む瑠奈被告の自宅には被害男性の頭部が保管されていた。

「瑠奈被告の公判では、犯行当時の精神状態から責任能力の有無が争点になると思われます。普通の精神状態では考えられない凶悪な犯行ですが、自分のやった行為に関係することをネットで調べていたとなれば、思考能力はしっかりとあると判断する一助になるかもしれません」(道内事件担当記者)

瑠奈被告が調べていた「SMグッズ」

 11月5日に行われた公判では、瑠奈被告のSMへの関心を裏付ける証拠調べも行われた。

「瑠奈被告はこれまでの裁判で、SMへの強い関心があったことが判明しています。数年前からSMに興味を持ち始め、両親には『SMの女王になりたい』などと話をしていた。父親の修被告はスカーフを首元にあてられるなどして、“ソフトSM”の練習台になっていたことも証言しています。

 昨年5月に被害者男性と出会い、その夜のうちに性行為をしながら、再び会うことを決めた瑠奈被告は『次はSになってかわいがってやる』と親に言っていた。そして実際に昨年7月1日、事件を起こした夜、自宅から出るときに瑠奈被告は胸の谷間とボディラインが強調されたSMの女王様風の服を着ていたことも分かっています」(同)

 証拠調べによると、事件から遡ること約3年、瑠奈被告のスマートフォンには2020年7月にあるサイトでSMグッズを購入していたことが分かるメールが残っていたという。

 購入先のサイトを見ると、海外SMグッズ通信販売専門店とある。男性の局部を模した玩具や、拘束具、ムチや衣装など何でも揃っている印象だ。公判では2つの商品名が明かされた。

・電気ショックブレイド

・デビルズテイルスラッパー

「電気ショックブレイド」はナイフの形をしており、ボタンを押すと刃の先端で電気が流れる仕組みのようだ。「デビルズテイルスラッパー」は赤と黒のまがまがしいデザインの革製の打具で、名称の通り動物の尻尾のように先端は細くなっている。

「瑠奈被告は強固な意志で被害男性を殺害し、頭部を切断したのか。まさかの話ですが、あまり経験のないSMプレイのなれの果てだった可能性もあるのかもしれません。今後の進展が待たれます」(前出・事件担当記者)

 母親の浩子被告の第6回公判は11月20日に予定されている。

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