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「ゴム手袋をつけて…」元妻・須藤早貴被告が語った紀州のドン・ファンとの“初夜” 若者口調で感情露わに【裁判員裁判】

NEWSポストセブン / 2024年11月8日 19時40分

殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告

『紀州のドン・ファン』と呼ばれた会社経営者・野崎幸助さん(当時77)が2018年に自宅で死亡していた事件。殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が、9月12日から和歌山地裁で開かれている。初公判の罪状認否で無罪を主張していた須藤被告への被告人質問が、11月8日から始まった。黒のパンツスーツと白のマスク姿で法廷に現れた須藤被告は、野崎さんとの出会いや“結婚生活”について、弁護人からの質問に淡々と答え始めた——。

 野崎さんが亡くなったのは2018年5月24日の夜。自宅2階の寝室で意識を失っているのを須藤被告が発見し、119番通報した。野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。解剖の結果、致死濃度を超える覚醒剤成分が血中から検出されている。

 検察側は9月に行われた初公判での冒頭陳述で、須藤被告が「莫大な遺産を得るために完全犯罪をたくらんだ」と指摘し、事前に「完全犯罪」と検索していたこと、犯行時間帯に野崎さんの寝室を複数回行き来していたことを挙げた。

 そして11月8日、証言台に立った須藤被告。淡々とした口調で、弁護人からの質問に答えた。

「須藤被告は2017年当時、芸能プロダクションにモデルとして登録していたといいます。同年11月、北京にモデルの仕事に行った時、モデル仲間に『お金持ちの男性に興味ある?』と誘われ、野崎さんの知人を紹介された。知人づたいに野崎さんと初めて会った日、自宅に着いた須藤被告は、その後寝室に呼ばれた」(裁判を傍聴したライター)

 2階の寝室に呼ばれた須藤被告は帯付きの100万円の札束を手渡され、「結婚してください」とプロポーズを受けたという。冗談だと思った須藤被告が「毎月100万円もらえるなら結婚してもいい」と言うと、野崎さんは「わかりました」と答えたという。

 その後の結婚生活について須藤被告が強調したのは、「野崎さんが何度も性的関係をせがんだこと」だった。

「はぁ? と思いました」

「須藤被告は初めて会った時、寝室でバスローブに着替えた野崎さんがオムツを履いているのを見て、〈少し引いた〉とし、〈『こんな体で性行為ができるのか、本当かよ』って思いました〉〈階段を登る時に手を貸したら『年寄り扱いしないでください』と言われた〉と供述。弁護人にどう思ったかを問われると、〈はぁ? と思いました。それ以降は手を貸すことはしませんでした〉と、声を荒らげ少し感情を露わにしていた」(同前)

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