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「性交渉では毎回ゴム手袋を着けていた」元妻・須藤早貴被告が「社長の周りにいる女は全員売春婦」と言い放った背景【紀州のドン・ファン公判】

NEWSポストセブン / 2024年11月17日 7時15分

無罪を主張した須藤早貴被告

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社経営者・野崎幸助さん(享年77)が2018年5月、急性覚醒剤中毒で死亡した事件。殺人罪に問われている元妻・須藤早貴被告の裁判員裁判(和歌山地裁)は佳境を迎えている。11月8日からの被告人質問で、須藤被告がついに証言台に立ったのだ。

「検察側が覚醒剤の売人などを含む総勢28人の証人尋問を実施した上で、質問に答えた須藤被告。“凶器”となった覚醒剤について、『社長(野崎さんのこと)に頼まれて買った』と初めて証言。野崎さんの遺産を狙っていたのではないかという検察側の指摘にも、『そもそもお金のために結婚した』『もともと遺産が欲しかったことを隠してません』と主張し、改めて犯行を否定しました」(司法担当記者)

 野崎さんとは「性行為をしないこと」を条件に、「お金のために結婚した」と断言した須藤被告。その“愛なき新婚生活”についても、赤裸々に語った。

「婚姻届を出した2月8日の夜、被告は野崎さんに『初夜だから隣に来てください』と呼ばれたといいます。手ですることを頼まれた被告は、『ゴム手袋つけてもいいですか?』と確認し、キッチンに取りに行って、ゴム手袋をした手を動かしてみたが、たたなかった。以降の性交渉でも、須藤被告は毎回、“ピタっとしたタイプの普通のゴム手袋”を着けていたと話しています」(同前)

 また検察はこれまでの公判で、須藤被告が大人向けの動画に出演したことがあること、野崎さんに知られないように出演歴を消そうとしていたことを指摘している。須藤被告はそれについても「どうでもいいです」と一刀両断した。

〈社長(野崎さんのこと)は身体を売る人を軽蔑しているのに、自分自身が交際クラブとかでお金で女を買っていた。○○さん(他の愛人の名前)についても、私の前では『あいつはソープ嬢だからダメだ』と言っていたのですが、○○さんは何度も社長から『結婚してくれ』と言われていた。社長の周りにいる女は全員売春婦なのかと。(動画出演について)そんなに気にすることなのかと思います〉(須藤被告の証言)

 では、なぜ出演歴を消そうとしたのか。須藤被告は、2018年4月13日くらいに、インスタグラムのDM(ダイレクトメール)で、中学の同級生から「見たよ」と動画URLと画像が送られてきたことを明かし、〈むちゃくちゃ口が軽いヤツなんで、広められるだろうと思った。ただでさえ、プライベートがダダ漏れになってた時期だったので、動画を削除してくれる弁護士を探した〉と主張した。

 決定的証拠がなく、主張が真っ向から対立している検察側と弁護側。裁判官や裁判員はどう判断するのか──判決は12月12日に言い渡される予定だ。

※週刊ポスト2024年11月29日号

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