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【川崎 八丁畷・カクウチクボタ(久保田酒店)】街の進化と共に変容する創業100年超の老舗酒屋は「地域の人たちが笑顔を交わす場所」

NEWSポストセブン / 2024年11月26日 16時15分

 新商品や新メニューも次々と用意するなど、趣向を凝らしていたら、自然と客と店の人との交流が生まれたり、客同士がお酒の情報をやりとりしたりするサロンの雰囲気ができてきたという。

 ここ八丁畷で生まれ育ったという常連(70代)は、「子供の頃から知ってる酒屋が、よくもまあ、こんなにきれいにオシャレに大変身したもんだ。時代は変わるよね」と変化を楽しみながら酒を傾けている。 

初めての角打ちにやってきた男性も大満足

 女性ひとりの客も増えてきたという。その理由のひとつに、この街の再開発がある。京浜工業地帯への乗り換え口にあたり、昭和~平成時代には、数多く建ち並んでいた工場が次々に撤退し、大都市・川崎から一駅という利便性のよい住宅地として変貌を遂げ始めたのだ。新たな住民たちも憩う店は、街の変化に歩調を合わせるかのように進化中だ。

「この店を居心地がいいと言ってくださるお客さんは多いです。老若男女問わず、一度来られたら、リピーターになられる方が増えましたね。この辺でサクッと飲めるところを探している人や、『先輩に紹介されてきました』という人もお越しになります。何より、私もこんなきれいなお店で働けてうれしい。働きやすいです」と、店の従業員は話す。

 100年超の歴史ある酒屋に、今宵、「生まれて初めての角打ちがここです」という29歳の男性客がやって来た。彼は、「角打ちだと、お酒をしっかりと味わえることを知りました」と満足げだ。「そして、知らない人たちと飲むのは楽しいですね。話題がさまざまで、飽きないですから、時間が経つのがあっという間です。今日は少し大人になった気分です」。

 笑顔で語らう客らのいちばんのお気に入りは、焼酎ハイボール。

「しっかりとお酒の味がする。甘くないから好きです」(20代、男性)

■カクウチクボタ(久保田酒店)

【住所】神奈川県川崎市川崎区池田1-13-9
【電話】044-233-0450
【営業時間】13時~19時45分。日祝水定休(祝のある週の水曜日は営業)
焼酎ハイボール130円、ビール大びん380円、揚げ塩ぎんなん289円、焼うにチーズ540円、濃厚チーズせん 150円、クリームチーズ生ハム包み592円、まぐろの酒盗592円

 

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