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元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態

NEWSポストセブン / 2024年12月2日 7時15分

 その“第一号”がモンゴル国籍ながら5歳の時に母親が語学留学のために来日して、白鵬の紹介で中学から鳥取に相撲留学した北青鵬でした。鳥取西中学、鳥取城北高校を卒業後、日本出身扱いとして宮城野部屋に入門した。ただ、その北青鵬がイジメ事件で引退となり、宮城野部屋が閉鎖となるきっかけになったのだから皮肉なものです。こうした新弟子の集め方に批判的な声があるため、白鵬の処分が重くなったともいわれている」(前出・相撲ジャーナリスト)

 部屋が閉鎖され、宮城野親方は内弟子を獲ることも認められていない。宮城野部屋の閉鎖が解除されていつ再興できるかが、準備してきた“新弟子候補”たちの行方も左右する。

「白鵬が宮城野部屋に入れたいと考えていたとみられる新弟子候補のひとりが、同志社大相撲部を今年3月に卒業した甥・ムンフイデレだといいます。昨年1月に白鵬の引退相撲で最後の相撲を取った3人のうちのひとり。その3人というのが白鵬の長男・真羽人君と後の聖白鵬(当時は同志社大4年)、そして甥のムンフイデレ(当時は同志社大3年)だった。

 聖白鵬と違って中学から来日し、鳥取西中学、鳥取城北高校で相撲留学し、日本で10年間生活実績があるため、日本出身扱いとなる。白鵬の“10年間の相撲留学”という裏技を使った事実上の第一号となると見られていた。ところが、そのタイミングで部屋が閉鎖となって、宙ぶらりんとなり、実業団などで稽古をしている状況だといいます。

 いずれ白鵬の部屋閉鎖が解ければ宮城野部屋に入るだろうが、長引けばどうなるか。目玉としてきた新弟子候補たちの行方は伊勢ヶ濱一門や協会の部屋再興をめぐる判断にゆだねられていることになる」(前出・相撲ジャーナリスト)

 新弟子が減少のなか、外国出身の新弟子は存在感を増している。しかも名力士の血筋が目立つ。九州場所では元横綱・朝青龍の甥でモンゴル出身のセルジブデー・ルブサンゴンボ(錣山部屋)、武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)の甥で米国出身のダニエル・アイルアが武蔵川部屋に入門している。元・白鵬の甥はどうなるか。

※週刊ポスト2024年12月6・13日号

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