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【獄中肉声・独占入手】加古川女児殺害事件で再逮捕の勝田州彦容疑者「ケータイをいじりながら、一般人のフリをして歩いて」「犯行後には着替えを用意」と明かしていた“手口”

NEWSポストセブン / 2024年11月28日 11時15分

「普段から、防犯カメラがないところをチェックしていました。あと、防犯カメラがあるかどうかは、実際に物色を予定している現地に下見に行って、防犯カメラがないかどうかをチェックしています。簡単に言えば行き当たりばったりです」

 2004年の津山事件でも容疑者は、津山市内の商業施設駐車場に車を停めたのち、防犯カメラに映り込まないように非常階段を降り、現場に向かっている。そして小学校や学習塾など、こどもが集まる場所に向かい、好みの女児を探すのだという。津山事件でも小学校付近で被害女児を見つけ、尾行したと供述していた。

〈これまで犯行を積み重ねてきました〉

 しかし、保護者でもない“大人の男”である勝田容疑者がこうした場所にいれば不審に思われる可能性があるが、彼なりの策を講じていたようだ。「まずは怪しまれないように、ずっとケータイをいじりながら、一般人のフリをして歩いてみたり」(同前)していたという。

 女児を襲うには「『人通りが少ない、車が通れない細い道』がベストポイント」(同前)だとも述べる勝田容疑者。そのような場所で「これまで犯行を積み重ねてきました」(同前)と語っていた。行き当たりばったりとは言いながらも、このように“積み重ねた”犯行が、2004年の津山事件、2006年のたつの事件、そして今回逮捕となって2007年の加古川事件なのだろうか。

 犯行後も、ただ闇雲にその場から逃げていたわけではないようだ。「犯行後には『着替え』を用意して同一人物と思われないように変装をしています」とも語っている。今回の加古川女児殺害事件における逮捕後、取り調べに何を語るのか。二転三転させることなく、ありのままを証言してほしい。

【プロフィール】
高橋ユキ(たかはし・ゆき)/1974年、福岡県生まれ。ノンフィクションライター。2005年、女性4人の傍聴集団「霞っ子クラブ」を結成しブログを開設。以後、フリーライターに。主に刑事裁判を傍聴し、さまざまな媒体に記事を執筆している。『つけびの村 山口連続殺人放火事件を追う』(小学館文庫)、『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』(小学館新書)など、事件取材や傍聴取材を元にした著作がある。

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