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《折田楓社長のPR会社》「コンペで5年連続優勝」の広島市は「絶対に出来レースではありません」と回答 斎藤知事の仕事だけ「ボランティア」に高まる違和感

NEWSポストセブン / 2024年11月28日 7時15分

「merchu」は令和2年、『KADOKAWA』や『楽天』『凸版印刷』などの大手企業を含む合計16社のコンペを勝ち抜き、1位となっている。

「そこから年々参加企業は減り、今年は3社間でのコンペで優勝、となっています。折田氏は10月4日、インスタグラムで〈広島市観光プロモーション動画制作〉を手がけて完成したと報告しており、〈撮影現場の裏側をお見せします〉とテロップを入れた動画を公開。自身もモデルとして、女優と並んで動画に出演していました。

『merchu』は今年、広島県が運営する『広島県SNS運用支援業務』も約1305万円で単独落札しています」(同前)

「審査員が厳正に評価」

 同県の観光政策部・観光プロモーション課の担当者が、NEWSポストセブンの取材にこう応じた。

——審査はどのような手順で行われていますか?

「広島市のHPにも載っていますが、公募ですので資格要件を満たしている事業者に申し込み用紙を書いていただき、応募いただきます。応募いただいた方には、指定日に会場に集まっていただき、審査員の前でプレゼンをしていただきます。その際、他の候補者は立ち会いません。審査員がHP上に公開されている項目に則って、100点満点で点数をつけて、最も点数が高い事業者が選ばれます」

——名前が通っている大手を破って、merchuが勝ち続けているのはなぜですか?

「それは審査の内容になるので、総合的に評価されたという、審査の段階で。それしかお答えのしようがないです」

——出来レース的なところはない?

「それは絶対にないです。審査員が厳正に評価して点数を決めています。改めて念押ししますが、絶対にありません」

 つまり、折田氏は会社の実力で5年連続のコンペ優勝を勝ち取った、ということだ。

「昨年は地元・兵庫県の『ひょうごe-県民アプリ』なども委託されていて、他にも複数自治体でSNS関連の仕事を受けてきた。折田氏は自治体のSNS運用を次々と請け負っている企業の代表でありながら、斎藤氏の選挙のみボランティアでやっていたという主張は不自然と捉えられても仕方ないと考えられます」(同前)

 折田氏の会社が斎藤陣営のSNSを主体的に運用し、対価を受け取っていたら買収の疑いが浮上し、逆に対価を受け取っていなかったら「無償での業務提供」すなわち禁止されている寄付にあたる可能性がある。どちらにしても、SNS運用が得意な会社が「ポスターを作ったりしただけで、SNSの仕事はやっていませんでした」という主張をすることになるのは当然なのかもしれない。

 折田氏は先日、テレビ朝日の取材に対して「『答えるな』と言われている」とコメントを避けた。本当にボランティアだったのか——本人から真相が説明される日が待たれる。

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