《来年はもっと海外へ》雅子さま、ご活躍の舞台が急拡大の見通し 来年度の国際親善の経費が大幅に増額、訪問先の有力候補はアメリカとブラジル
NEWSポストセブン / 2024年11月30日 7時15分
外交官という職を捨てて皇室入りを決断された雅子さまにとって、皇后として国際親善に寄与することは、長年の悲願だった。御代がわりから6年。コロナ禍、そして体調不安を乗り越えつつあるいま、雅子さまは希望の日々の入り口に立たれている──。
12月1日の愛子さまの23回目のお誕生日を前に、雅子さまも慌ただしく過ごされているようだ。
「今年の誕生日は日曜日に当たるため、前日の11月30日から多くの人がそのお祝いに、愛子さまと両陛下が暮らす御所を訪れるようです。当日はまず愛子さまが上皇ご夫妻へのご挨拶に出向かわれ、その後、皇族や宮内庁の職員らが祝賀に訪れる段取りです。客人を迎える準備に雅子さまも余念がないようです」(宮内庁関係者)
8日後の9日には、雅子さまご自身の誕生日も控えている。
「誕生日に合わせて毎年発表される文書は、記者たちも『本当に素敵な文章をつづられる』と口をそろえています。国民に直接お言葉を届けることのできる貴重な機会ということもあり、毎年期限ギリギリまで推敲されるなど、雅子さまは相当な時間をかけて準備されているそうです」(宮内庁担当記者)
ご多忙な中でも周囲への気配りはますます丁寧だ。11月15日に薨去された三笠宮妃百合子さまの弔問のため、両陛下は赤坂御用地の三笠宮邸に連日のように足を運ばれている。
「雅子さまは赤坂御用地を巽門から出られる際、わざわざ窓を開け、沿道に集まる人に向けて丁寧に会釈をされていました。忙しさを感じさせないほど顔色もよく、毎年誕生日に合わせて発表される医師団らの見解では、今年も『御快復の途上にある』と発表されるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
弔い、そして祝賀の準備に追われる雅子さまの状況を鑑み、宮内庁では公務のスケジュール調整が行われているという。
「11月29日、東京・虎ノ門で開かれる『自治体消防75周年記念大会』は、陛下おひとりでの参加が予定されています。雅子さまとしてもお出ましになりたい気持ちはあるものの、前後の日程や愛子さまの祝賀の準備を考慮されているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
そんな雅子さまは、11月20日に行われた「世界文化賞」受賞者らとの面会で、いつも以上に溌剌とされた一幕があった。同賞は、国際的に顕著な功績を残した芸術家に贈られる賞で、受賞者である5人のアーティストのほか、ヒラリー・クリントン元アメリカ国務長官など、各国の要人が皇居に招かれた。
「雅子さまはその日、淡い藤色のスーツ姿で懇談に臨まれました。日頃からお話好きの雅子さまですが、この日はたいへん生き生きとされていて、心から会話を楽しまれているご様子でした」(皇室記者)
特に輝きを放ったのが、絵画部門の受賞者であるフランスのソフィ・カルさんと対面したシーンだ。
「雅子さまは通訳を介さず、フランス語で直接彼女にお声がけされたのです。見知らぬ人を題材とする彼女独特の表現技法について、『面白い方法ですね』と大きくうなずきつつ、興味深そうに話していらっしゃいました」(前出・皇室記者)
私的訪問の可能性も
雅子さまによって行われる、令和流の国際親善。来年は、そんな雅子さまのご活躍の舞台が急拡大する見通しだ。宮内庁は今年8月、「令和7年度歳出概算要求書」を政府に提出。その中の「国際親善等経費」は前年度に比べて2000万円近く増額されている。さらにその内訳を見ると、前年度と同額または削減されている項目も多い中、両陛下の「借料及損料」が約3000万円上乗せされ、ほぼ倍増となっているのだ。
「『借料及損料』とは、何かを賃借した際に支払う費用のことで、いちばんわかりやすいのは、政府専用機や現地で移動するための車両の借り上げ費用です。両陛下のためのお車は『お召車』として現地当局から供与されますが、随行する職員らの車両やバスは現地で適宜借りる必要が出てきます」(前出・皇室記者)
この項目は、ここ5年ほどまったく変動がなかったが、来年度、突然増額された。ちなみに、秋篠宮家はこの項目は据え置きだった。
「増額の背景には、2022年、英エリザベス女王の国葬に私的に参列されたことがあると推測できます。イギリスと関係の深い両陛下とはいえ、各国から多数のVIPが集まる中で、イギリス当局に職員らすべての車を用意してもらうのは困難。最近の円安とあいまって、予想外の支出となったのかもしれません。今回の増額はその反省を踏まえてのことではないでしょうか」(前出・皇室記者)
「借料及損料」には、民間機をチャーターする際の料金も含まれる。
「両陛下は公務で外国を訪れる際は、政府専用機に搭乗されますが、私的訪問でご静養される際は民間機を押さえます。その費用が『借料及損料』に含まれるのです。来年は私的にせよ公的にせよ、海外へ渡航される機会が増える心づもりでいらっしゃるのでしょう。いずれにせよ、海外訪問の回数が増えるのであれば、雅子さまにとっても、『本領発揮のとき』というお気持ちではないでしょうか」(前出・皇室記者)
そもそも、外務省で華々しい活躍をされていた雅子さまが皇室入りを決断されたのは、国際親善の場でご自分の経験を生かしたいと思ってのことだった。
「雅子さまは婚約内定会見で、自身の役割について《皇室という新しい道で自分を役立てること》と思いを語られました。ただ、お世継ぎ問題に悩まれ、ご体調を崩されてからはなかなかそれが果たせませんでした。しかし愛子さまも成人され、雅子さまご自身の体調も上向いているようで、ようやく雅子さまの初心が実現しようとしています」(皇室関係者)
来る年、雅子さまが訪問されるのはどの国か。
「最有力候補はアメリカです。令和の時代の最初の国賓はトランプ前大統領夫妻でした。皇室では、国賓が来日し接遇した場合、こちらからも出向くことで答礼とすることもあります。来年早々にも、トランプ氏は大統領に再度就任しますから、その後のご訪問が濃厚です。トランプ氏と良好な関係を築きたい日本政府にとっても、両陛下の訪米は願ってもない機会です」(前出・皇室記者)
もう1か国は、ブラジルとみられている。
「ブラジルには日系人が多く暮らしていますし、陛下の初めての海外公式訪問先もブラジルでした。来年3月にはルラ大統領がコロナ禍以後、初めて国賓として訪日する。さらに来年は、日本とブラジルの国交樹立130周年にあたります。愛子さまのブラジル訪問を有力視する向きもありますが、雅子さまも現地への強い思いをお持ちでしょう」(前出・皇室記者)
雅子さまのご活躍の場は、ますます開かれていく。
※女性セブン2024年12月12日号
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