「おい小僧、お前、嫁と子供は大事にしているのか」山口組“七代目”候補・高山清司若頭の知られざる素顔
NEWSポストセブン / 2024年12月1日 7時15分
この『山口組新報』では分裂の要因についても言及されていた。分裂は高山若頭の不在の時に起きたこととし、〈修行の厳しさに音を上げた不心得者ら〉と離脱者のことを糾弾している。
「何がヤクザだ!」と高山若頭が声を荒らげた
ほかにも高山若頭の出所を祝う言葉は散見される。なかでも興味深いのは編集を担っている組員が書いたとみられる寄稿文だ。
この組員が高山若頭に初めて会ったのは2005年。五代目から六代目への継承盃を終えたころの話だという。当時、高山若頭は、総本部に詰めて雑用を行なう、いわゆる「部屋住み」と呼ばれる業務にあたっている組員を集めた。
全員に所属組織と名前を言わせると、高山若頭は〈「いつもご苦労さん、山口組の総本部で部屋住みをやっているのだから向上心を持ってしっかりやるんだぞ」〉と激励をかけたという。この組員も高山若頭は寡黙な人物だという認識が強かったようで、驚いたようだ。
また、この組員は一度、高山若頭に怒られたことがあると述べている。高山若頭のお茶を取り替えようとした際、突如、〈「おい小僧、お前、嫁と子供は大事にしているのか」〉と声をかけられた。この組員が言葉に詰まっていると、高山若頭は〈「馬鹿野郎、家に残っている嫁と子供を大事にできずに何がヤクザだ! 次の餅つきに連れて来てやれ」〉と命じたという。
当時のこの組員は家族を餅つきに呼べる立場ではなかったこともあり、このエピソードを忘れられないようだ。〈よく怒ると捉えられている様ですが〉としつつも〈その後には必ず補填し助けの手があります〉〈要は(山口組に)人一倍真面目であり人間らしさを気づかせてくれる人物なのです〉と評している。
「高山若頭は高齢で体調不良などを指摘する声も多いが、七代目候補の一人であるのは間違いない。山口組に限らず暴力団は厳しい状況に置かれていて、高齢化も深刻です。今回の分裂抗争の先行きも不透明で、法規制も厳しいので辞める組員も多い。こうしたエピソードを掲載することで意識高揚を狙っている面もあるのでしょう」(前出・実話誌記者)
-
- 1
- 2
外部リンク
- 【写真】祝いの席でも鋭い視線で笑顔を見せず 組員に「馬鹿野郎」と声を荒げた高山若頭 司組長は対照的な笑顔
- 【山口組分裂抗争】神戸山口組・井上邦雄組長の「ボディガード」が電撃引退していた これで初期メンバー13人→3人へ
- 《六代目山口組・司忍組長の誕生日会》採点制度導入された緊迫のカラオケ大会で「俺の唄も公平にしろよ」と発言、機関紙に掲載された当日の写真
- 機関紙『山口組新報』巻頭に掲載された六代目山口組・司忍組長の近影、最新号の「編集後記」に滲むヤクザ社会が直面している課題
- 【独走レポート】「山口組分裂抗争」10年目の重大局面へ 宅配業者を装ったヒットマン(63)の執念と幾重にもねじれた哀しき人生
この記事に関連するニュース
-
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン / 2024年12月15日 7時15分
-
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン / 2024年12月13日 7時15分
-
「会津小鉄会」8代目会長に山口組直系組長が就任…高山義友希総長は元信金マンの“エリートやくざ”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月30日 9時26分
-
山口組直系組長がトップに 京都の会津小鉄会
共同通信 / 2024年11月28日 12時4分
-
全国初の検挙 対立抗争の指定暴力団組員に付きまとった疑い 指定暴力団池田組の本部長らを逮捕 岡山
KSB瀬戸内海放送 / 2024年11月27日 14時39分
ランキング
-
1住宅の屋根裏の床が抜け4メートル下に転落 解体作業中の3人搬送 北海道栗山町
北海道放送 / 2024年12月15日 9時26分
-
2小型ロケット「カイロス」、強風で2日連続打ち上げ中止 日程を変更
毎日新聞 / 2024年12月15日 10時43分
-
33年目のウクライナ侵攻、北朝鮮派兵で「根本的に違う次元に」 松田邦紀前大使が語る支援、日本にとっての戦争の意味とは?
47NEWS / 2024年12月15日 9時30分
-
4中学生男女の死傷事件「知らない人に刺された」 北九州市のマクドナルドに刃物持った男
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月15日 11時44分
-
5《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン / 2024年12月15日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください