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《“半ケツビラ配り”で話題》「いればいるほど得だからね~」選挙運動員に時給1500円約束 公職選挙法で逮捕された医師らが若い女性スタッフに行なっていた“呆れた指導”

NEWSポストセブン / 2024年12月2日 16時13分

「知り合いの男性から、10月頭に『衆議院選挙 バイト 目黒区』『15日からなるべく毎日出勤希望』などと急にLINEがきたんです。何かのバイトなのかなと思い、15日以降の予定を提出すると、今回逮捕された小林さんからLINEのメッセージが届くようになりました。

 小林さんからは候補者の名前も教えられないまま『時給1500円のシール貼り業務』と言われたので、『どんな候補ですか?』と聞いたら、田淵先生のHPの一部が送られてきた。『たくさん実績のある偉いお医者さんだよ』と言われて、すごい人なんだなと思いました」(A子さん、以下同)

 小林容疑者については「普段、政界のパーティーや面白いイベントにたびたび出席している」(同前)と聞かされていたが、職業について聞いても答えなかったという。この時点で「時給1500円」という条件を提示されているが、A子さんはこれが公選法違反に当たるとは「全く知らなかった」という。

「予定を合わせると、田淵さんのクリニックで証紙貼りの作業をするからと言われ、クリニックに行きました。私と同じような感じで呼ばれたのだろう可愛くて若い女の子が数人いて、中にはセクシー女優の子やグラビアアイドルの子もいました。

 まず書かされたのは、タイムカードです。名前と交通費と振込先を書かされて、そこにバイト代が入るんだと思っていました。小林さんは『いればいるほど得だからね〜』なんて言っていたのを覚えています」

 作業場となった田淵容疑者のクリニック内には、異様な雰囲気が漂っていたという。

「クリニックの壁を埋め尽くすように、隙間なく表彰状が貼ってあるんです。入り口の廊下に10枚くらい、待合室の全ての壁の面にも40枚くらい貼ってあって、しかもよく見ると令和に入ってからのものがほぼないんです。完全予約制らしいんですけど、病院内は医療品や書類が堆く積まれていて、正直清潔感は感じられませんでした」

「バイトっていうのは周りに言わないほうがいいよ」

 A子さんはこのクリニックで数日、さらに投票日の直前期に数日、手伝いに行ったという。クリニックではタイムカードで打刻をし、投票日の直前期には所定の場所に着いたタイミングでSNSで小林容疑者に報告することで、“バイト”の時間を記録していたという。「実はまだお金は受け取っていません」という。

「シール貼りをしている途中で、小林さんから『実はこのバイトってあんまりしちゃいけないんだよね』と言われた。『だから、バイトっていうのは周りに言わないほうがいいよ。周りに聞かれてもボランティアだって言ってね』と。

 私はなんとなくグレーなのかなと思いましたが、公職選挙法についてもよく知らなかったので、あまり深く考えずに活動を続けてしまいました……」

 そして投開票日直前、A子さんは物議を醸したビラ配りに参加することになる——後編記事では、小林容疑者が女性スタッフたちにノリノリで提案した“スケベ戦略”、そして最終日に田淵容疑者がスタッフたちに言い放った「まさかの一言」について詳報する。

(後編に続く)

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