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小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」

NEWSポストセブン / 2024年12月13日 7時15分

12月9日に亡くなった小倉智昭さん

「智ちゃん、大丈夫?」──都内の自宅にあるベッドに横たわった夫の耳元で、妻・さゆりさんはそう呼び掛けた。その瞬間、つながれた夫の手には、“ギュッ”と少しだけ力が込められたという。

 12月9日、フリーアナウンサーの小倉智昭さん(享年77)が膀胱がんのため亡くなった。小倉さんが当時まだ珍しかった「フリーアナウンサー」になったのは1976年、29才のとき。『とくダネ!』(フジテレビ系)では1999年から2021年まで総合司会に座り、同一司会者による全国ネットの情報番組としての最多放送回数を記録し、長らく朝の顔を務めた。司会業から離れても、亡くなる直前までテレビ出演や講演活動などに勤しみ、仕事に邁進した。

「かねてがん闘病を続けてきた小倉さんは、11月下旬に体調を崩して千葉県内の病院に入院後、亡くなる5日前に骨盤や腰椎、脳に近い髄膜にまでがんが転移していることがわかりました。それ以上の手の施しようがないことを、さゆりさんが小倉さん本人に伝えたそうです。小倉さんは12月6日に都内の自宅に戻り、以降は緩和ケアを受けていました」(芸能関係者)

 小倉さんの体に初めてがんが見つかったのは、2016年のことだった。膀胱がんを患ったものの、内視鏡手術による部分切除をし、事なきを得たかに思えた。だが、2018年に大量の血尿が出て、同年末に膀胱の全摘手術。その後も2021年に肺への転移が認められ、2023年には腎盂がんが見つかり、左の腎臓を摘出した。

「新たながんが見つかるたび、小倉さんは『初期対応』への後悔を口にしていました。膀胱に初めてがんが見つかったときに、どうしてすぐに全部取ってしまうという選択をしなかったのか、と。“判断を誤った”と、自分を責めるような言葉も漏らしていました」(前出・芸能関係者)

 小倉さんの膀胱がんは、発見時すでに筋層までがん細胞が入り込んでいる「浸潤がん」だったという。転移した場合には進行が早く、初期段階で医師からは「膀胱を全摘すべき」と伝えられていたという。

「ですが膀胱全摘手術は、前立腺や精嚢、勃起神経なども摘出するため、男性機能を失うことになります。小倉さんは当時68才でしたが、“男としての未練”が勝り全摘を躊躇したんです。全摘を拒んだこの2年半が、その後の転移を招いたと考えていたようです」(前出・芸能関係者)

 土庫病院の消化器・肛門病センター、横尾貴史医師が解説する。

「QOLが低下するんじゃないか、という不安から、膀胱を全摘して人工膀胱や回腸導管にしたり、直腸がんであれば人工肛門になることを避けたいと希望する患者さんは多くいます。実際にはスポーツもできれば温泉にも入れますし、制限なく日常生活を送っているかたは多いのですが、そう説明しても受け入れられないケースはあります」

 そのときの後悔が、小倉さんの心にはずっと残っていたのだろう。

※女性セブン2025年1月1日号

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