元公明党長老 衆参過半数の安倍自民は大政翼賛会以上の権力

NEWSポストセブン / 2013年7月20日 16時0分

 このままでは、日本の政治状況は「大政翼賛会」となってしまうのではないか……そんな危惧を抱く4人の政治家OB、村上正邦氏(元自民・80歳)、矢野絢也氏(元公明・81歳)、平野貞夫氏(元民主・77歳)、筆坂秀世氏(元共産・65歳)が立ち上がった。憂国の4人の長老による座談会をお送りする。

筆坂:この前の都議選でも今回の参院選でも、キーワードは「安定」だと思う。民主の失敗が大変な混乱を引き起こしているから、今度は安定した政党らしい政党が選ばれている。だから歴史のある自民、公明、共産党が伸びている。

 それと、僕のゴルフ仲間の話なんだけど、自民には票を入れたくないが、かといって野党にもろくなのがない。「維新と共産ではどっちがいいと思う?」と聞かれたんですが、維新と共産って右と左で対極にある政党じゃないか(笑い)。でも有権者には矛盾がないんだよね。もう今さら、資本主義か共産主義かなんていう争いはまったくないし、維新から自民、共産までの間に壁はないんだよ。

平野:それは先生だけだよ(笑い)。

村上:筆坂先生、オレの友だちは「やっぱり自民がいいんや」というんですわ。それでオレが「えー、自民党」っていったら「あんた元自民党だろ」って怒られた(笑い)。もう共産党に入れたいくらいだよ。

 しかし自公連立で政権が安定するといっても、ここに元公明党の人がいるけどさ、なんで自民と一緒にいるの? 公明党は自民の暴走に公明がブレーキをかけているから安定しているというが、安倍さんの政策の真骨頂は憲法改正で、公明党は反対しているでしょ。

矢野:……。

村上:集団的自衛権だって、真っ向から反対なんだから、公明党は。

矢野:オレ、これに返事せんでええやろ(笑い)。

平野:政権の「安定」にもいろいろあって、極端にいえば一党独裁が一番安定しているわけで、公明党が自民にあまり同調したらファシズムにつながるんですよ。衆参のねじれだって国民が望んだからそうなっているわけで、それをマスコミは「安定」だとか「ねじれ解消」だとかいって大政翼賛政治に誘導している。戦時の反省はどこにいったのか。

矢野:安倍さんが衆参で過半数を持ち、8月に衆議院選挙が違憲だという最高裁判決が出たら、いつでも解散するぞと野党を脅すことができる。これは大政翼賛会以上の恐ろしい権力です。

平野:私の『小沢一郎謀殺事件』という新刊が選挙中だということで一部の新聞に広告掲載を拒否されたんだから。もうそういうことは始まっているんですよ。

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