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尹錫悦大統領夫人・金建希氏は「韓国のイメルダ」か 経歴詐称、高級バッグ授受、株価操作など疑惑のオンパレード 心酔する占い師からのお告げで結婚を決断

NEWSポストセブン / 2024年12月17日 7時15分

様々な問題を指摘される尹錫悦大統領の妻・金建希氏(時事通信フォト)

 非常戒厳令の発令で韓国国内を大混乱に陥れた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(63)。野党が提出した弾劾訴追案(12月7日)は否決されたものの、韓国検察の特別捜査本部は内乱罪と職権乱用罪の疑いで尹氏の捜査を開始。12月9日には韓国法務部が尹氏の出国禁止措置を取ったことを公表し、「検察は近日中に強制捜査に着手する可能性が高い」(韓国紙記者)とされる。

 弾劾訴追案をめぐる与野党攻防の最中、12月7日にはもうひとつ尹氏を追い詰める法案の採決が行なわれていた。

 それが、尹氏の妻・金建希(キムゴンヒ)氏(52)の捜査に関する「特別検察法案」である。法案の背景にある金夫人の疑惑について、コリア・レポート編集長の辺真一氏が解説する。

「高級ブランドバッグの収賄疑惑から輸入車ディーラー『ドイツ・モーターズ』の株価操作疑惑、選挙時の与党公認候補選びの不正介入疑惑、経歴詐称疑惑、海外歴訪時の民間人不正同行疑惑、さらには新規建設する高速道路の終点を親族所有の土地近くに変更した疑惑など、数多の疑惑が噴出しています。

 一連の問題に対し、政府から独立した特別検察に金夫人を捜査させるための法案が『特別検察法案』です。すでに尹氏が2回にわたり拒否権を行使するも、第一野党『共に民主党』が法案提出を繰り返し、再採決が行なわれました」

 結果的に再採決はわずか2票差で不成立となったが、この金夫人の疑惑と特別検察法案が非常戒厳令発令の一因になったとの見方がある。在韓ジャーナリストが語る。

「尹氏は非常戒厳令の発令に際し、政敵の逮捕を目論んでいたとされています。その理由が金夫人への特別検察法案の再採決阻止だったと言われているのです。再採決は否決されましたが、与党議員から2人の造反が出るだけで可決されていた。そうなると金夫人は特別検察に捜査され、収監されていた可能性がある」

 過去には金大中大統領の息子3人が収賄や脱税容疑で収監されたこともあり、金夫人を守るために戒厳令を発令したのでは、との声が上がっているのだ。

 かつて大統領夫人として高級ブランド品の山のなかで贅の限りをつくし、数々の不正に手を染めたフィリピンのイメルダ夫人になぞらえて、金夫人を「キム・イメルダ」と揶揄する声も上がるなか、辺氏は彼女のこんな素顔を明かす。

「尹氏を検察官時代から支え続けた献身的な妻であることは間違いありません。ソウル大学で経営専門修士号を取得し、美術展示の企画会社の代表取締役を務めた才媛です。結婚当初、尹氏はわずか200万円しか貯金がなく、金夫人が事業や株投資で儲けたお金で彼を食べさせていた。尹氏からすると頭が上がらない存在と言えます。

 彼女としても“誰のおかげでここまで上り詰めることができたのか”という思いは強いのでしょう。この夫婦間の力関係が、金夫人による権力介入疑惑の源泉になった側面は否定できません」

 なお尹氏と金夫人はお見合い結婚で、当初は「タイプではない」と金夫人が難色。しかし心酔する占い師からお告げがあり、入籍に踏み切ったとされている。

「金夫人はこの占い師に絶対的な信頼を置いており、尹氏の大統領就任後も何かと相談してきた。占い師もメディアで金夫人に助言していることを公言しています」(辺氏)

 共に民主党は尹大統領の弾劾訴追案の再提出に加え、金夫人への特別検察法案も諦めていない。夫婦の未来は占うまでもなく暗雲に覆われている。

※週刊ポスト2024年12月27日号

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