《命を平等に扱う》杉良太郎「第三回杉友寄席」を開催、伍代夏子が訴えた「ペットとの同室避難」
NEWSポストセブン / 2024年12月14日 11時15分
「日本は本当に災害が多く毎年のように水害や地震に見舞われて、避難所生活を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃる。ちょっとでも何かお役に立てることがあればと、被災地へ杉さんと足を運ばせていただいています。その中で“ペットと一緒に避難することができない”という声をたくさん聞きました。一緒にいる場所を求めた結果、倒壊寸前の危ないお家へ戻ってしまう。そこで二次被害に遭ったり、ペットと車中泊をして体調を崩したりしてしまうんです。ワンちゃんを家族のように思っている身として、身につまされる気持ちでした」(伍代)
杉家では同室避難推進プロジェクトの名称にもある長男「りく」、そして次男「そら」という2匹のカニンヘンダックスフンドを迎えている。
「アレルギーのある人や動物がきらいな人も、たくさんいます。人間と住み分けることでペットを連れてきてもいい避難所を作ることはできないか、コツコツと呼びかけているところです」(伍代)
集まった聴衆が動物に想いを巡らせたところで、寄席が開幕。そのテーマに添って「猫と金魚」や「牛ほめ」「後生鰻」といった動物にまつわる落語が次々と披露された。大いに笑って楽しみながら、動物をより身近に感じられる機会となった。
演目が終了すると出演者や伍代と共に杉も登壇し、「震災では悲しいことに、たくさんの動物が命を落としました。先進国としてどうなのかと、疑問に思います。命を平等に扱う、やさしい気持ちを汲んで活動にご理解をいただけたら嬉しい。防災をテーマに寄席を開くにあたって、そう考えました」と訴えた。
杉は保護犬の増加にも心を痛めているといい、伍代と進める新しいプロジェクトにも触れた。法務省特別矯正監を務める立場として、受刑者の職業訓練の新展開に保護犬の育成事業を組み込む考えがあるという。
「野犬を刑務所で引き取って少しでも殺処分される犬を救いたい。ドッグトレーナーからノウハウを学んだ受刑者が保護犬の世話をして、家庭で育てられるように訓練するんです。(法務省の)矯正局を通じて呼びかけたら、ぜひプロジェクトに参加したいと希望する受刑者が大勢いるとわかりました。犬に愛情を注ぎ、犬から優しさをもらう。受刑者の心の教育にもなる。愛を学ぶことで更生を促します」(杉)
刑事施設の職業訓練は、受刑者の再犯防止と社会復帰を目的としている。伍代も、「職業訓練を通じて受刑者がドッグトレーナーやトリマーの免許をとることもできます。社会復帰した際にも、スムーズに職に就けるのではないかと杉さんと話しています」と思いを明かした。
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