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【江本孟紀×中畑清×達川光男・座談会】V逸巨人の来季を大胆予測「大山は阪神に残って正解」「坂本はもう1回走って鍛え直すべきだな」

NEWSポストセブン / 2024年12月20日 15時58分

V逸巨人の来季はどうか(阿部慎之助・監督/時事通信フォト)

 2024年のセ・リーグは、就任1年目の阿部慎之助監督率いる巨人がリーグ優勝したが、CSでDeNAに敗れて日本シリーズ進出を逃した。では、来季はどのように戦えば良いのか? 江本孟紀氏(77)、中畑清氏(70)、達川光男氏(69)による本誌『週刊ポスト』名物企画「ENT座談会」では、来季の巨人に対する様々な提言が飛び交った【全3回の第2回】

江本:さっき「(阿部)慎之助がよく頑張った」と言っていたけど、巨人が優勝した要因は何だと思う?

中畑:終わってみれば菅野(智之)におんぶに抱っこだったね。

達川:江本さんも巨人の優勝は菅野次第だと言っていましたね。

江本:菅野以外に実力がある投手は戸郷(翔征)しかいなかった。ただ、前半戦の菅野はあまり完投せず、後ろのリリーフがピタッと抑えたから勝ち星が増えていった。それで流れがどんどん良くなりました。

中畑:登板を日曜に限定して「サンデー菅野」で必勝態勢を作ったことが大きい。監督にとっても連敗が止まる曜日があることはデカいよ。

達川:小林(誠司)とセットで使ったおかげで菅野が生きた。普通は三番手の捕手をセットで使わないですよ。小林も菅野のおかげでバッテリー賞を受賞して100万円をゲットできた。ただ、菅野がメジャーに行く来季は小林がどうなることか。

中畑:もうコーチ兼任でいいんじゃない?

達川:菅野が抜ける穴が大きいからか、ストーブリーグでFAにずいぶん手を挙げていますね。

中畑:主砲の岡本(和真)もいずれメジャーに行く。投打の柱が消える将来を見据えて、慎之助はフロントに補強をかなりお願いしたんだと思う。

江本:そもそも阪神の大山(悠輔)の去就が騒がれたのがオレは疑問。大山は去年が最高の成績で、どう見ても3割を打てるバッターではないし、打線の弱いチームに行ったらもっと打てなくなる。巨人に行っても、岡本以外は打順の前後が弱いからかなり厳しかったはず。

達川:打線の強いチームは先発を打ち崩すから敗戦処理の投手が出てきます。打率の数字はエースから1本打っても敗戦処理から1本打っても上がりますが、打線の弱いチームだと敵のエースがずっと投げるので打率が上がらない。中畑さんが現役の頃も周りがいいバッターだったから、打率が上がりよったんです。

中畑:いやいや、達ちゃんのおかげだよ。広島戦でたくさん打たせていただきました(笑)。

江本:ともかく、大山は巨人にはいらなかったよね。

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