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【プロ野球名物座談会】辛口レジェンドたちがこぞって日本ハム新庄剛志監督をベタ褒め 躍進の理由は、野村克也監督の真似にあり?

NEWSポストセブン / 2024年12月20日 7時15分

中畑:“新庄一家”になりつつある。やっぱり育ててくれた監督っていうのは一番の恩人だからね。それがうまく浸透しているから、新庄野球になっている。細かいこと言うと、“こずるい野球”というか、そういうのができるようになったね。

江本:ただ、新庄がこんなふうに戦略的な野球をするとは想像できなかった。12球団で完投の試合が一番多いが、ここで代えるだろうという時に代えないんですよね。そうすることでチームの軸ができる。ヨイショするわけじゃないけども、モタモタしている球団はあそこの部分だけは真似したほうがいい。投手が軸だっていうことがわかっていない監督が多い。

阪神・岡田監督との共通点

中畑:就任した当初から信念は感じたよね。派手に動いてるように見えるけど、中身はこのチームをどういうスタイルにしていくか、どう育てなきゃいけないっていう目線でチームを見てたんじゃない。岡田(彰布)監督と同じだよな。

江本:そう岡田と一緒なんですよ。岡田は、「ベンチの中でデータとか見るな。あんなのは家で見てこい」と言ってきた。要するに本流というか、それは形がちょっと違うけど、やっぱり野球はこうだっていうのを見せてくれた。信念を持っていると思う。

達川:チャラチャラしよるけど、先輩立てますからね。岡ちゃん(岡田彰布)から学ぶとか、相手の監督を絶対にけなさないからね。頭は賢い。新庄が監督になった時に、オープン戦で広島に来たんですよ。その時に「今年は最下位になります。しかもぶっちぎりです」というわけ。それで「来年は?」と聞くと、「来年もなります」と言う。それで「3年後に全財産をはたいて外国人を獲ってきて優勝しますから」と、宣言してきたんですよ。

中畑:オレは日本ハムをAクラスになると予想したよ。新庄の『叩かれるチームになりました』という言葉を信じてね。

江本:結果的に見ればAクラスになる野球をしている。数字は嘘をつかないってやつ。

「気合いと根性」も大事

達川:負けている時はしゃべりまくっていたが、勝ち出したらものを言わなくなった。ほんと頭が回りますよ。

江本:新庄のどこかに1本通った筋があるっていうのは、我々年寄りはホッとしましたね。女子ゴルフの上田桃子が現役引退を宣言して、最後のインタビューで「私はここまでは気合と根性で戦ってきた」って言ったんですよ。これもホッとしました。日本シリーズでも栗原(陵矢)が、“いやボクはもう気合と根性ですから”と言った。新庄監督はクレバーな一方でこうした姿勢を感じる。球界全体がもう一度こういう気持ちに戻ってやってもらいたいものです。

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