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もし、巨人が阪神・大山悠輔を獲得していたら…レジェンドOBが侃々諤々「一体、どこを守らせるつもりだったんですかね?」

NEWSポストセブン / 2024年12月21日 7時15分

中畑:達ちゃんが足の話はできないでしょう(笑)。

達川:(ムッとして)外野としてですよ。

中畑:DeNAの佐野(恵太)がいい見本だけど、足の遅い選手が一生懸命走ったらさ、そこそこ絵にはなるんだよ。手抜きに見えるようなプレーしたらたまったもんじゃないけど、全力疾走する。遅いなりに全力プレーしたら、外野はなんとかなるさ。

達川:ラミちゃん(アレックス・ラミレス)とどっちが守れると思いますか。

中畑:ラミちゃんと比較するかぁ。

達川:ラミちゃんの守備でも、あれだけ打てばいいですけどね。

中畑:あれって守備といわないだろう(笑)。

巨人の守備になくて、DeNAにあるもの

達川:守備の話で思い出しましたが、DeNAの牧(秀悟)が今シーズンの前半戦でバックホームに暴投を投げた試合があったんです。それからあいつは変わった。一塁まで全力疾走するし、守備の意識が変わってファインプレーを連発し、足がめちゃくちゃ動き出した。すると、宮崎(敏郎)までよく走るようになって肉離れを起こしちゃったよね。

江本:印象に残っているのは、10月18日の巨人とのCS第3戦で牧が飛びついて捕球したシーン。あれからゲームの流れが変わった。ソフトバンクとの日本シリーズでも攻守があった。後半戦で特にファインプレーが多かったが、牧ってこんなに守備が上手かったのかって思ったよね。

達川:桑原将志とかも動き出したからね。クライマックスや日本シリーズでびっくりするほど打ったよね。

江本:イメージとしては、打ちさえすればいいっていうチームだったからね。やっぱり守備がいかに大事かっていうのは、日本シリーズのような決戦になったらわかりますよ。桑原はセンターでもいいプレーをした。シーズン中のDeNAにはああいう姿勢が足りなかった。

中畑:そうだよね、チームの意識っていうのか、守りがガラッと変わった。桑原はリーダーシップを取るようなタイプじゃないんだけどね。日本シリーズでもチームに喝を入れていたけど、人前で話をするっていうのは勇気がいるからね。それができるようになった。チームの中で柱ができてきたなってオレは感じたね。

達川:日本シリーズでDeNAが2連敗した時、牧がミーティングしたらしいじゃないですか。自分がやりだしたら言えるんだよね。巨人にはこれがなかったよね。

【プロフィール】
江本孟紀(えもと・たけのり)/1947年、高知県生まれ。1971年に東映入団。1972年に南海に移籍しエースとして活躍。1976年に阪神に移籍し、1981年の引退後は参議院議員、タレントとしても活躍。近著に『ミスタードラゴンズの失敗』(扶桑社)。

中畑清(なかはた・きよし)/1954年、福島県生まれ。1976年に巨人入団。ムードメーカーの「絶好調男」としてチームを引っ張った。引退後は2012~2015年にDeNAの監督を務めた。現在は巨人OB会の会長を担っている。

達川光男(たつかわ・みつお)/1955年、広島県生まれ。1978年、広島に入団し正捕手として活躍。引退後は広島監督や阪神などでコーチを務め、ソフトバンクでヘッドコーチとして日本一を経験した。

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