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【故郷で異変】大谷翔平 「グッズ爆騰」で「小学校時代の直筆手紙」が”閲覧不可”になっていた

NEWSポストセブン / 2024年12月20日 16時15分

ワールドシリーズを制覇し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平(写真/AFLO)

 ロサンゼルス・ドジャースへの移籍一年目にワールドシリーズを制覇し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平。名実ともに世界一の選手になった大谷は、やることなすことすべて注目の的で、関連グッズの価格は軒並み高騰している。その陰で、日本国内の「縁の地」では、高まり過ぎた大谷人気に難しい判断を迫られていた。

 大谷は、岩手県水沢市(現奥州市)の出身だ。大谷が通った小学校には《大谷先輩 僕らの希望 二刀流大谷選手の母校》と書かれた垂れ幕が掲げられている。奥州市役所には大谷の右手の立体データから作られた、実寸大の「金の右腕」が設置されており、豪速球を投げ込む大谷の右手と“握手”ができるなど、地域一丸となって大谷の後押しをしている。

 地元を賑わす大谷グッズの中には「お宝」に近いものもあった。

 奥州市内にある児童センターには、以前、大谷の直筆サイン色紙や記念ボールなどに混じって、小学生時代の大谷が書いた、直筆の手紙が2枚展示されていた。

 1枚は、小学一年生の頃、センターを訪れた大谷が書いたアンケートだ。愛らしい『星のカービィ』のイラストが描かれている

 好きなスポーツは《やきゅう》、夢は《やきゅうのせんしゅ》となっている。幼少から大谷が、野球に夢中だったことが見て取れる。

「よく見るテレビ番組」には《ワンピース》。バスケ漫画『SLAM DUNK』の大ファンで、スポーツ漫画をはじめ、現在も移動中によく漫画を読んでいるという大谷らしいチョイスだ。

 一方、「どんなおとなの人になりたいか」という質問には、《ふつうの人》と回答。メジャーリーグで前人未踏の記録を打ち立て続ける大谷は、《ふつうの人》にはなれなかったようだ。

 もう1枚は、大谷が小学二年生の時に書いた、祖父母に宛てた手紙だ。2020年3月にこの世を去った、大谷の父方の祖父は、幼い大谷のキャッチボール相手だった。

「高校時代には孫が出場する試合は欠かさず観戦し、プロ入り後、さらにはメジャー移籍後も出場試合はテレビでチェックしていたそうです」(スポーツライター)

 一方、祖母は保育園の園長を務めた人で、「大谷選手の活躍は嬉しい半面、いつも“ケガをしないかヒヤヒヤして見ていられない”と、心配が先にたってしまう優しい人柄の方」(祖母の知人)なのだという。

 大谷からの感謝の手紙には、《これからも元気でいてください》と、“いちばんのファン”への優しさあふれる言葉が並んでいた。

 大谷の人となりがわかる貴重な手紙は、以前は誰でも手が触れられる形で展示されていた。だが現在は、地域センターでは人目に触れる場所には飾られていない。関係者によると「センターの保管庫にしまってある」のだという。

ボールが6億円、カードが8000万円の値をつけ「盗難対策」が必要に

 打者専念で臨んだ2024年シーズン。大谷は開幕直後から快進撃を続け、54本塁打・59盗塁の「50-50」を記録するなど歴史を塗り替えた。

「区切りの50号のホームランボールは、360万ドル(約6億円)で落札されました。ワールドシリーズ第1戦で放った二塁打ボールですら、2万6000ドル(約400万円)以上の値が付いています。大谷ゆかりの品は、軒並み価格が高騰しています」(スポーツジャーナリスト)

 記念ボールだけでなく野球カードの価格も高騰している。実際、大谷のサイン入りカードは11月に約53万ドル(約8100万円)で落札されている。

「大谷グッズに軒並み高値がつくようになったため、盗難対策のために、やむなく展示をあきらめたのかもしれません」(地域センターの関係者)

 大谷ファンの熱量は高まるばかりだが、大谷を身近に感じられる地元の展示までも閲覧不可になるのは、なんとも寂しい限りだ。

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