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【今度は「胸と太ももを触られた」と主張】群馬・草津町長からの“性被害でっちあげ”の罪に問われた新井祥子・元町議 初公判で主張した“わいせつ行為”の内容の不可解な変遷

NEWSポストセブン / 2024年12月21日 16時15分

新井被告は名誉毀損について無罪を主張。一方、虚偽告訴については公訴事実を全て認めた

 群馬県草津町の黒岩信忠町長(77)と肉体関係があったと嘘の証言をした電子書籍で町長の名誉を傷つけたほか、町長からわいせつ被害を受けたという嘘の告訴をしたとして、名誉毀損と虚偽告訴の罪に問われた元町議の新井祥子被告(55)の初公判が12月18日に前橋地裁(山下博司裁判長)で開かれ、新井被告は名誉毀損について無罪を主張。一方、虚偽告訴については公訴事実を全て認めた。

 群馬県有数の温泉街、草津町が混乱の渦に巻き込まれることになったのは、2019年11月に新井被告が「町長室で町長と肉体関係を持った」などと告白した電子書籍が世に出たことからだった。のちに町は「セカンドレイプの町」と批判され、町長にも疑惑の目が向けられた。しかし、電子書籍の執筆者の刑事裁判や、町長が新井被告らを訴えた民事裁判では、「肉体関係はなかった」と結論づけられている。

 新井被告が「町長と町長室で肉体関係を持った」と告白した、問題の電子書籍『草津温泉 漆黒の闇5』(現在は購入不可)は、フリーライター飯塚玲児氏により2019年11月に発表された。しかし新井被告の告白が虚偽であったことが、のちに飯塚氏の刑事裁判で判明する。

 新井被告が「肉体関係を持った」と主張するのは、2015年1月8日午前10時からの町長室での面会でのことだが、その一部始終を新井被告が録音していたことが、捜査の過程で判明。2023年2月、名誉毀損罪で在宅起訴された飯塚氏の初公判で、音声データが再生された。そこには性暴力をうかがわせるような音声は一切認められなかったのである。さらに、町長が新井被告らを相手取って起こした民事裁判の本人尋問において、新井被告自身が「肉体関係はなかった」旨を認めていた。民事裁判は今年11月26日、新井氏に165万円の支払いを命じた判決が確定している。

 このように、新井被告の刑事裁判初公判は「肉体関係があった」という彼女の告白が“嘘”であることが他の裁判で明らかになった段階で始まったのであるが、新井被告は罪状認否において、名誉毀損については「無罪を主張します」と述べた。

 髪の毛はショートカットに整えられ、眼鏡にマスク。クリーム色のワンピースに黒いハイソックスを履き、怪我をしているのか、左腕には黒いアームホルダーが装着されている。担当弁護人は「飯塚氏の単独で電子書籍が発行された。仮にそうでないとしても、町長からのわいせつ行為の真実性は認められる」と述べ“肉体関係はなかったが、わいせつ行為はあった”と主張した。

主張の内容が二転三転

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