1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【“忘れられた人々”に光を当てた】玉木雄一郎氏が明かす“私とトランプ氏の共通点” 今求められているのは「働く人、納税者がきちんと報われる政治」

NEWSポストセブン / 2025年1月5日 6時58分

 その状況を迎える前に、私自身はこの時間を使い、もう一度しっかり国民の声に耳を傾けて“ネクスト103万円の壁”と言える政策を準備したい。

「103万円の壁」の政策実現に全力を傾けながら、一人ひとりの国民に納税者として覚醒してもらえるような、より大きく日本を動かす政策課題を仕込み、参院選で国民に問うつもりです。

 そもそも所得税の基礎控除額(給与所得控除と合わせて103万円)の引き上げ案は、この数年の全国キャラバンで「給料は上がってもそれ以上に税金や社会保険料が上がるので手取りがちっとも増えない。何とかしてくれないか」という国民の声を聞いたことが大きな原動力になりました。

 昨年10月の衆院選では、街頭演説に集まってくれた学生さんから、アルバイトの年収が103万円を超えると親の税負担が増す「特定扶養控除」の年収要件があるせいで、11月以降はシフトに入れず困っているという声も聞きました。アルバイトを雇っている店長さんからも、年末の書き入れ時に人手不足で営業時間を短縮したり、店を閉めたりしなければならないという悲痛な声も多く聞きました。

 そこでわれわれは、この2つの「103万円の壁」をどちらも引き上げよう、と選挙公約に掲げたのです。自公との協議を経て、「特定扶養控除」は2025年度から150万円に引き上げることが決まりました。

 給料を上げるのは民間の努力。でも、税と社会保険料の負担を抑えて国民の手元に残るお金、つまり手取りを増やす努力は政治の責任です。国民の声を広く聞くなかでそのことを確信しました。

 大事なことは全部、当事者である国民の皆さんが教えてくれるんです。

(第3回に続く)

※週刊ポスト2025年1月17・24日号

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください