高田文夫氏 2024年のいろんな事をサラリと水に流す“秘密の忘年会”について報告
NEWSポストセブン / 2025年1月7日 16時15分
放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は4年ぶりに思いきり開催した忘年会の数々について綴る。
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巳年である。早くに亡くなった私の兄が巳だったから生きていれば今年84。たしか徳光和夫、萩本欽一と同い歳である。
“ふてほど”だった2024年、いろんな事がありました。サラリ水と酒に流そうと“飲み会”“忘年会”をやった方達も多かった。コロナも落ち着いたので4年ぶりの乾杯の声も。芸能マスコミの仕事をしている以上「“人間”が財産、“人間”が駒」。SNSなんてやってる場合じゃない。人と会うのが一番の情報交換。
私もまずは「野末陳平(93歳)を囲む会」。きりたんぽを食べたことがないと言うので私の古くからの知り合いの西麻布の店へ。数人ピックアップして行く。この歳になってもまだ初耳の話があるから面白い。「早大じゃ青島幸男も永六輔も大橋巨泉もみんな中退だけど、オレだけ卒業。おまけに首席」には拍手喝采。
「いち・にの・さんぽ会」と忘年会。市ヶ谷、四谷あたり松村邦洋らひき連れ軽く歩き「早く飲みたい」。ほとんど地元なのに初めて歩く処も多し。その名の通り「坂町」の細い路地を行く。住居がビッシリ。抜けると勝手知ったる荒木町。即乾杯。
「力道山未亡人の会」早くもむかえて第3回。スタートは細田昌志の著書があまりに面白かったので話をきき感想を言い合う集まりだったのに、いつしか“他言無用”のゴシップ、スキャンダル報告会の様相。これ程、胸ときめく忘年会はない。秘密の神保町に集まった悪党共は私と細田、そこにナイツ塙、『笑点』一之輔、ロケット団三浦、いつものババ、わたなべ、「月刊Hanada」私の担当川島、『笑点』P鬼頭、志らら。今回から初参加の桃月庵白酒、ついでに私の新相棒ジョニ男。
芸能マスコミの芯とは何かを私が教える。「誰が何をしたか」ただこの一点を伝え面白がることである。そんな中、波に乗る細田が「本の雑誌」を持って来て、ページを開き「見て下さい。24年度“本の雑誌”ノンフィクション部門第1位は『力道山未亡人』ですよ」たちまち歓声があがる。それを見てジョニ男「なんか自慢気で嫌だな」には大笑い。
同時に書いていた新作が『格闘技が紅白に勝った日』。クゥ~ッたまらない。2003年大晦日の格闘家、放送局、ヤクザが入り乱れての興行、3局のなぐりあいである。ボブ・サップに曙である。歴史的瞬間。
私の番組『ラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)でも久しぶり忘年会。昇太やら松本明子、東貴博、磯山さやか、黒沢かずこほか大人数集まる。こうして年を忘れた。
※週刊ポスト2025年1月17・24日号
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