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《六代目山口組のハイブランド餅つき》「司だ、司!」警察が色めき立った瞬間 愛用率50%!直参組長らから支持される「冬のハイブランド」

NEWSポストセブン / 2025年1月5日 11時15分

 餅つきといえば直参組長の私服にも注目が集まる。

「普段の会合では原則スーツの着用が義務付けられているため、私服姿の直参組長を見られるのは餅つきぐらいです。私服の系統は大きく分けて2通り。スポーツウェアと、ハイブランドの衣類だ。体を動かすことに主眼を置く組長もいれば、メディアも来るのでしっかりとした格好をしようという組長もいる」(前出・実話誌記者)

 前者だと「ナイキ」「アディダス」「ニューバランス」を着用している組長や組員が多いが、安東美樹・竹中組組長が着用していたゴルフウェアブランド「DANCE WITH DRAGON」のセットアップが目立っていた。なかには大谷翔平ファンなのか、ドジャースのスウェットにニット帽をかぶっている組員も見受けられた。

 ハイブランドはより多種多様だ。確認できた限りで、現場指揮を担っていた野内正博・弘道会若頭はイタリアの高級ブランド「MooRER」の新作ダウン。戸塚幸裕・国領屋一家総長は「ルイ・ヴィトン」の緑色のダウンに同ブランドのスニーカー。吉村俊平・吉村組組長は「プラダ」のダウン。秋良会長は「ベルルッティ」のアウターに「ジバンシイ」のスエット。「ベルルッティ」は高山若頭も愛用していて、2023年の餅つきでも同ブランドのダウンを着用していた。

 その高山若頭は2024年、「モンクレール」のネイビーのアウターを着用。「モンクレール」は直参組長の愛用ブランドのようだ。若頭補佐は7人いるが、不在だった竹内照明・弘道会会長を除いた6人のうち、津田組長、藤井英治・国粋会会長、生野靖道・石井一家総長と半分の若頭補佐が着用していた。

「肝心の司組長の服装はブランドが特定できなかったが、イタリアの超高級メーカーを愛用していることで知られている。冬服となると、(身に纏っているものが)最低でも数百万円かかっているのではないか。組長のファッションのこだわりは相当で、乗用車に複数のサングラスを常備している」(同前)

 直参組長たちのこだわりは細部にも伺えた。「ルイ・ヴィトン」の限定スニーカーや「ロレックス」のデイトナなどが確認できた。

2025年は司組長にとって勝負の年

 司組長は12時半過ぎに会場を後にする。餅つきでは笑顔を見せていた組長だが、会場を出ると真剣な顔つきに。2023年は警察関係者、メディアに「良いお年を」と声かけしていたが、2024年は口を真一文字に結んだまま車に乗り込んだ。

「2025年は司組長にとって勝負の年でしょう。分裂抗争では構成員数で大差をつけているとはいえ、決定打に欠けたままここ数年の月日が流れてしまい、ついに10年を迎えることになった。六代目も若返りを狙い人員を刷新していますが、抗争が終結しない限りは警察の厳しい規制が解除されることはなくジリ貧は避けられないでしょう。2024年で組長就任20年を迎えることもあり、厳しい表情は2025年への決意の表れではないか」(前出・実話誌記者)

 司組長退出の1時間後、高山若頭も会場を後にする。その後、直参組長たちも餅を手土産に迎えの車に乗り込み去っていった。

 2025年の山口組分裂抗争はどうなるのか──。

(了。前編から読む)

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