《悠仁さまをどう守るか》法政大ハンマー事件が突きつけた“キャンパス警備”の難しさ 広大な敷地、自由な出入り…筑波大進学への懸念材料多数
NEWSポストセブン / 2025年1月19日 7時15分
授業開始から10分ほどが経過した頃だった。黒いパーカに身を包んだ女子学生が立ち上がり、教室後方へスタスタと歩き出した。いちばん後ろにたどりついた彼女は隠し持っていたハンマーを取り出し、突然、目の前にいた学生の頭めがけて振り下ろした──。
1月10日、東京・町田市にある法政大学多摩キャンパスで学生ら8人がハンマーで殴られけがをするという事件が発生した。逮捕されたのは、韓国人留学生のユ・ジュヒョン容疑者(22才)だ。
「大学構内にあったハンマーが事件に使われました。犯行直後、警備員に身柄を確保された彼女は『こんにちは! 大丈夫です! 私は何もしていない』と話すなど、支離滅裂な言動で、異様な雰囲気を漂わせていたそうです」(社会部記者)
幸い、襲われた8人は軽傷で、命に別条はなかった。ユ容疑者は調べに対して、「仲間グループに無視され、うっぷんがたまっていた。殴るしか解決方法がないと思った」という趣旨の供述をしているという。
安全なはずのキャンパス内が、突如として狂気の現場となった今回の事件が思わぬところで大きな波紋を広げているという。4月から筑波大学に進学されることが決まっている悠仁さまの警備体制について、宮内庁や警備関係者の間で緊張感が高まっているのだ。
「今回現場となった法政大学多摩キャンパスは“秘境キャンパス”と揶揄されるほど山に囲まれ、周囲から隔絶された場所にあります。これは、筑波大学にも共通すること。さらに筑波キャンパスは“移動には自転車が必須”といわれるほど広大な敷地を有しています。敷地内をくまなく警備するのは不可能でしょう」(警察関係者)
さらに、筑波大学が国立大学であることも懸念材料の1つだ。
「愛子さまが通われていた学習院大学や、佳子さまと眞子さんが通われていた国際基督教大学は、いずれもコンパクトなキャンパスを持つ私立大学で、警備体制も万全かつ柔軟に対応できました。
一方、国立大学はより外部に開かれた環境で、文部科学省が発表している『国立大学等キャンパス計画指針』でも、キャンパスを“公共性のある空間”と位置づけ、地域のまちづくりの資源として生かしていくことの重要性が明記されています。その分、教授や学生に限らず、誰が入ってきてもおかしくないという状況にある」(宮内庁関係者)
そして最大の懸念事項が、警備担当者の“不慣れ”だ。
「筑波キャンパス内の警備は茨城県警の所管です。長年、皇宮警察とともに皇族の通勤、通学の警備にあたってきた警視庁と比べると、茨城県警は警備経験が豊富であるとは到底いえない。万が一今回のような突発的な事件があった際、悠仁さまを守り切れるのかと、不安視する声もあがっています」(前出・宮内庁関係者)
今回の事件は、祖国を離れたユ容疑者が人知れず孤独を募らせていたことが原因の1つだとみられているが、筑波大学は約2500人の留学生を抱えている。次代の天皇を守る万全の警備体制は構築できるのか。
※女性セブン2025年1月30日号
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