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《頭部のない全裸の遺体が土下座のように折りたたまれ…》犯行後、田村瑠奈被告がホテルのフロントに“お願い”した電話の内容【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン / 2025年1月16日 16時45分

犯行後、田村瑠奈被告がホテルのフロントに“お願い”した電話の内容とは(右/ホテルの公式サイトより)

 2023年7月、札幌・繁華街ススキノのホテルで頭部のない男性(62=当時)の遺体が発見された事件。逮捕・起訴された親子3人のうち、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている父親・田村修被告(61)の裁判員裁判初公判が1月14日に札幌地裁で開かれた。

 殺人や死体損壊などの罪に問われている娘の田村瑠奈被告(30)は、2023年5月、ススキノの有名なダンスクラブで被害男性Aさんと出会った。その日のうちにAさんと関係を持ったものの、トラブルになったという。しかし後日、あるクラブでAさんと再会した瑠奈被告は、「謝ってくれたので許すことにした」と修被告に伝え、またAさんと会う約束をした。

「今度は私が攻める番だ」や「SMプレイをしたい」と“その日”を楽しみにしていた様子の瑠奈被告は、7月1日夜、修被告に車で送迎されて待ち合わせ場所へ。そしてAさんと合流し、犯行現場となったホテルに入館した──。

 今回の裁判では、警察による現場検証の結果も明かされた。傍聴したジャーナリストの高橋ユキ氏が語る。

「犯行が行われたのは7月1日深夜。日をまたいで2日未明の2時ごろ、瑠奈被告は、『ひとりだけ部屋を出るのは可能か。私は戻らないが、もうひとりが時間いっぱいまでいたいと言っている』とフロントに電話をかけました。その後、瑠奈被告は、黒いクーラーバッグを乗せたキャリーケースを押して、ホテルを去りました。

 入館時と退館時の映像が法廷で再生されましたが、入館時よりもキャリーケースが重そうな様子に見えました」(高橋氏、以下同)

 7月2日昼、チェックアウト時刻を過ぎても退室の様子がなかったため、従業員が部屋に電話したが出なかった。15時ごろ、ドアをノックしてみても反応がなく、従業員が解錠して部屋を確認したところ、浴室でAさんの遺体を発見した。

「頭部のない遺体は全裸の状態だったといいます。『玄関に靴はなく、布団はきれいで、めくれていない。浴室のドアを開けると、性別不明の裸の死体があった。両足が土下座のように折りたたまれ、上半身は前に倒れていた』という従業員の証言が取り上げられました。

 救急隊員も『布団などが乱れておらず、一見して使ってないような状況』と証言しており、部屋はきれいな状態だったようです。また、洗面所の床に血痕が4点残っていたそうです」

司法解剖でわかった「凶器」の使い道

 司法解剖の結果、Aさんの死亡日時は、2023年7月1日23時14分ごろと推察された。遺体には首元を中心に9か所の刺し傷があり、そのうち深さ6センチの傷が致命傷になったとみられる。医師は、「ほぼ即死だったと思われる」と見解を述べた。

「医師の見解によると、Aさんは死亡した後に頭部を切断されたようです。首の切断面は、正面の傷跡は整っている一方で背中側はガタガタだったそうで、『2種類の刃物を使用したと考えられる。正面はナイフのようなもの、背中側はノコギリと思う』と指摘されていました。

 また、事件の2週間ほど前、修被告と一緒に量販店でノコギリや手袋などを購入したこともわかっています」

 犯行前、瑠奈被告は、キャリーケースにクーラーバッグという大荷物で、Aさんとの待ち合わせ場所に赴いた。弁護側の主張によると、送迎を担当した修被告は、“SMプレイに使う道具が入っているのだろう”と受け止めていたという。

 父親は、娘の殺害計画を事前に把握していたのか──。裁判の大きな争点となっている。

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