1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

《ふざけんな!》『ザ・ノンフィクション』クズ芸人のその後、坊主頭で出家も1日で脱走 相方が明かした「鉄拳の真意」と現在

NEWSポストセブン / 2025年1月27日 10時59分

──そんな室田さんもワハハ本舗主宰の喰始さんも、何度も何度も小堀さんに激怒しながら、最後は許してくれる。これも小堀さんの人徳…ということにしておきます。

「今は亡き師匠の三遊亭圓丈からも、『柳家小三治さん(十代目)のとこだったら、お前なんか半日ももたない。11時でクビになってる』ってよく言われました。問題ばっか起こす、本当にどうしようもない奴なんですよ、俺は。それを許し続けてくれた師匠は、本当にすごい。

 喰さんも人格者だから結局許してくれるんだけど、俺がつい失言しちゃう。決別した前回の放送後に電話して『放送を見たら、俺も少しだけ悪かったと思いました』なんて。で、『少しだけってどういうことだ。俺がいっぱい悪いみたいだろ、バカ野郎!』ってまた怒られる。今回の『ザ・ノンフィクション』も喜んでくれてるはず。おもしろいってことに貪欲で、俺にそれを教えてくれた人だから」

──落語界の第2の師匠とも言える春風亭小朝さんも、小堀さんのよき理解者だそうですが。

「理解者というか、単に変わった動物を見てるような感じだと思いますよ。俺みたいな奴が寄席の楽屋に顔を出すと、『あんな奴に近づくな』と露骨に嫌な顔をする人もいる。だけど、小朝師匠は一切そんなところがなく、俺が振るバカ話にもちゃんと付き合ってくれる。例のごとく、適当な嘘を並べてると『君が言うことは全部嘘だから、ひとつも信用しません』なんて。本当に懐が深い。ただ、今年の正月にお年玉をもらったとき、つい『すいません、社長』って言っちゃったのはマズかったな(笑)。ついギャラ飲みの癖が出ちゃうんだよ。喰さんのことも『社長』って呼んで怒られた。親父にも『いやいや、社長ねえ……』なんて話しかけて、『バカ野郎、社長じゃねえ。俺はお前の親父だ!!』って怒鳴られたっけ(笑)」

──まさに今バブルがきているギャラ飲みの展望は?

「どうせなら、すげえビッグな人に呼ばれたい。石破総理とか、ビル・ゲイツとか呼んでくれないかな。焼肉のタレのCMでおなじみだった月の家圓鏡(八代目橘家圓蔵)師匠も、あれだけ売れてるのに超大企業の会長から声がかかると、顔に落書きをさせたりして宴会を盛り上げてた。俺もそれぐらいになりたいよね」

 クズを極めようとする相方を長年、どう見てきたのか。芸人活動をしながら、愛知県の「稲沢CATV」で映像制作に携わる室田さんが相方への本心を打ち明けた。

「基本的に芸人だから相方が笑いを取りに行こうとするのはわかるし、理解はしているんですよ。番組で殴ったのは、『お前、仲間にそういうことはするなよ!』という行き過ぎた不義理への怒りでした。相方はなんでも長続きがしないし、『俺は売れても週2回しか働きたくない』と言っていたほどの怠け者。先のことは考えず、金持ちになりたいタイプでもない。目先のお金をなんとかしたいだけで、考えなしに動く人間。

 迷惑ばかり掛けて腹が立つし、人としてはクズだけど、憎めない。番組でも言いましたけど、『小堀敏夫』のファンというのは本当で、そのおもしろさがどこかで伝わるといいなと思っていたら、『ザ・ノンフィクション』が彼の人間性を映し出してくれた。クズだろうがなんだろうが、反論があって叩かれようが、それが芸人の生き様だと思っています」

 師匠の三遊亭圓丈も、まさか弟子がこれほど世間を“炎上”させるとは、夢にも思わなかったに違いない。

(了。第1回を読む)

撮影/岩松喜平

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください