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八角理事長に聞く「宮城野部屋復活」の時期 照ノ富士引退で注目集まるも「理事会で閉鎖解除が議題にあがったことはない」と語る

NEWSポストセブン / 2025年1月22日 7時15分

宮城野親方の処遇にも注目が集まっている(写真・JMPA)

 横綱・照ノ富士が現役を引退し、年寄「照ノ富士」を襲名した。今後は伊勢ヶ濱部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたるという。この引退にも関連して関係者の注目を集めているのが元横綱・白鵬の宮城野親方の処遇だ。

 引退を決めた照ノ富士と周囲の今後について、相撲担当記者はこう言う。

「今年7月、部屋の師匠である伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)が65歳の定年を迎えるが、照ノ富士親方が伊勢ヶ濱部屋を継承すると見られています。ただ、照ノ富士は横綱経験者に5年間認められる特権を使って現役四股名で親方として残っている状況。このままでは伊勢ヶ濱親方と名跡交換して部屋を継ぐことができない。

 照ノ富士親方が『伊勢ヶ濱』を襲名して部屋を継承するとなると、伊勢ヶ濱親方が部屋の力士の名跡である『桐山』を襲名して再雇用の参与とし協会に残る方法もある一方、NHK大相撲中継の専属解説者に抜擢されるという情報もある。動向が注目されている」

 伊勢ヶ濱部屋のバトンタッチをめぐり、もうひとつ動向が注目されているポイントがある。幕内・北青鵬(引退)の暴力問題を受けて、昨年3月から閉鎖となっている宮城野部屋の扱いだ。宮城野親方を含めた親方や力士たちは、閉鎖以降、伊勢ヶ濱部屋預かりとなっている。

 当時、広報部長に就任した佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「制裁を与えているわけではない。あくまでも一時預かりだ」として、「毎場所、浅香山理事(元大関・魁皇)、伊勢ケ濱親方から執行部が状況の報告を受ける」としていた。

「預かり期間は未定だとされているが、伊勢ヶ濱親方が65歳の定年を迎える7月がひとつの区切りとされている。そのため5月の夏場所後に閉鎖が解かれるのではないかとも囁かれているが、同じように部屋が閉鎖となった木瀬部屋が再興を認められたのは2年後。まだ折り返しで、あと1年残っている」(若手親方)との見方もある。

 仮にまだ1年先となれば、今年7月以降はモンゴル出身の後輩横綱である照ノ富士親方が部屋の師匠となる。宮城野親方への重しがきかなくなるのではという心配も出てくるため「7月以降は浅香山部屋が預かる可能性もある」(協会関係者)という情報もある。

 宮城野親方を取り巻く現状はどうなっているのか。八角理事長(元横綱・北勝海)は取材に対して、こう答えた。

「毎場所、一門理事の浅香山親方から春日野親方(元関脇・栃乃和歌)に“真面目にやっている”という報告がきている。だいぶ勉強になっているようだ。去年の横綱会では酒の席だということもあって“真面目にやっているらしいですよ”と後輩横綱の鶴竜(音羽山親方)からみんなの前でからかわれていたよ。

 部屋閉鎖をいつ解くか? ここで言えるわけないじゃないか。理事会で話すことになるが、議題にあがったことはないよ。木瀬部屋が2年だからね。オレがひとりで決めることができる話じゃない。(この件についての考えは)個人的にも言わない」

 前例を重視する相撲協会だけに、閉鎖期間はようやく折り返し地点にきたというところなのだろうか。

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