佳子さま、“ライフワーク”ろうあ者関連イベント不参加、背景にある複雑な事情 結婚という将来を見据えて公務を整理した可能性も
NEWSポストセブン / 2025年1月26日 11時15分
公務の担い手不足が深刻な現在の皇室において、佳子さまが担われる役割は大きい。だが、毎年のように足を運ばれてきた式典から、今年、なぜか佳子さまのお姿が消えた──背景にある複雑な事情をレポートする。
沿道に集まった人に向かって、車の窓から手を振られる秋篠宮家の佳子さま。ふいに、左手の甲を上に向け、その上に右手を垂直に乗せられた。それは「ありがとう」を意味する手話だった。昨年12月29日、30才の誕生日を迎えられた佳子さまが、天皇皇后両陛下へのご挨拶のため、皇居・半蔵門を通過された際の光景だ。佳子さまにとって手話は身近にあり、ろうあ者に寄り添うお気持ちはことさら強いはずだった──。
東京・江戸川区で1月20日、「聴覚障害児を育てたお母さんと家族をたたえる会」が開かれた。障害のある子供を育てた母親の表彰や、ろう学校の児童生徒らによる絵画作品の紹介などがあった。佳子さまは例年、この式典に足を運ばれてきた。
「昨年も一昨年も参加され、式典でのご挨拶はもちろん、表彰を受けた人たちとのご歓談にも臨まれました。終始手話でスムーズにコミュニケーションを取られるお姿からは、日常的に手話を使われていることがわかりました」(皇室記者)
2020年から参加されており、コロナ禍のため式典自体が開催されなかった2021年と2022年は、佳子さまは主催団体の理事から説明を受けられた。言うなれば、佳子さまの「ライフワーク」だ。ところが今年、佳子さまは式典に臨席されなかった。
「主催者側は、例年通り佳子さまには参加いただけるものと考えていたようです。式典の日程は、事前に宮内庁側に佳子さまのご都合を聞いて決めていました。ところが、宮内庁から不参加が通達された。具体的な理由の説明はなかったそうです。主催者側の中には、“佳子さまや宮内庁のご機嫌を損ねて、拒絶されてしまったのでは”と不安を口にする人もいました」(前出・皇室記者)
当日、「今日は、佳子さまはいらっしゃらないんですか?」と残念がる参加者の様子もあったという。関係者に困惑が広がった今回の事態に、佳子さまの体調を案じる声も上がった。
「インフルエンザやコロナといったご病気であれば、宮内庁からそのように発表があるはずです。このところの佳子さまはこれまで通りに公務に励まれつつ、ひとり暮らしをしながらも、ご家族揃って食事を召し上がる機会もあるそうなので、ますます不思議です」(前出・皇室記者)
“将来”を見据えて公務を整理か
佳子さまにとって、手話への取り組みや、ろうあ者との交流は重要なご活動だ。
「この式典へのご出席は、平成の時代には紀子さまが務められていました。それを引き継がれた佳子さまご自身も、大切な公務と位置づけられていたはずです。宮内庁の担当記者たちも、もちろん今年も出席されるはずと準備していたので、首をひねるばかりでした」(皇室ジャーナリスト)
佳子さまは2019年に大学を卒業された後、2021年5月になって、全日本ろうあ連盟の非常勤の嘱託職員として勤務を始められた。
「ろうあ連盟での仕事は、佳子さまご自身が望まれて決まったものです。正式に採用される前には約3か月間、インターンとして“先回り”で実務を経験されるほどの熱の入れようでした」(宮内庁関係者)
ただ、そうした積極的な姿勢とはちぐはぐな側面もあった。コロナ禍だったため、当初週3日ほどテレワークで勤務されていた。ところが、しばらくしてウイルスの猛威が落ち着いても、一向に佳子さまの勤務実態が見えなかったのだ。
「昨年春頃から、週2日勤務に減らし、テレワークではなく通勤に切り替えたともいわれていますが、なかなか出勤されているお姿が見られません。昨年、日本赤十字社に就職された愛子さまは、ひんぱんに皇居を出入りされる様子が目撃されているのとは対照的です。また宮内庁も、佳子さまが具体的にどのような仕事を担当されているのかなどを“私的なこと”として公表しないため、お仕事をされている姿が想像しにくい状態が続いています」(前出・皇室ジャーナリスト)
それでも、全国高校生手話パフォーマンス甲子園や全国高校生の手話によるスピーチコンテストなどにも出席され、手話でのご挨拶を披露されてきた佳子さま。それだけに、今回の“ご不在”への違和感は拭えないのだ。何が佳子さまを変心させたのだろうか。
「式典の主催は、公益財団法人である『聴覚障害者教育福祉協会』です。同協会HPの『~たたえる会』のページを見ると《佳子内親王殿下をお迎えして開催する式典》と、佳子さまのご出席が約束されたかのような記載があります。
佳子さまが2020年に式典に臨席された際のお写真も大きく掲載しています。しかしながら、佳子さまは同協会や式典の名誉総裁職や名誉理事職などを務めているわけではありません。“広告塔”のように見える状況を理由に、宮内庁側から距離を置くことを考えたとしても不思議ではありません」(別の皇室記者)
別の見方もある。佳子さまは昨年で30才になられた。姉の眞子さんが、小室圭さんと結婚して皇室を離れた年齢と並ばれた。
「佳子さまは近年、精力的に公務に励まれてきました。お若いとはいえ、紀子さまや眞子さんから引き継いだ公務を数多く担われるのは、佳子さまにとってもご苦労はあるでしょう。佳子さまご自身が結婚して皇室を出られることになれば、そういった公務を誰が引き継ぐのかという新たな懸念も生じます。そうした“将来”を見据えて佳子さまは、ご自身の代で整理をするという英断を下されたのかもしれません」(別の宮内庁関係者)
宮内庁に尋ねると「(不参加は)ご都合がつかなかった。(“広告塔”のような状況には)特にコメントはない」という回答だった。佳子さまの「感謝の手話」が次に見られる機会は、いつになるのだろうか。
※女性セブン2025年2月6日号
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