1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「町中華」人気の玉袋筋太郎、大事にするのは“打算のない生き方” 50代になり「持ち味が活かせる場所が増えてきた」

NEWSポストセブン / 2025年2月1日 15時57分

 でも、50代になったことで、ちょうどいい具合に発酵が進んで、ようやく年相応の渋み、辛み、塩みのようなものが評価されるようになってきた。

 その最たるものが、『町中華で飲ろうぜ』だよ。

 最近になって、オレにしかできない仕事、オレの持ち味が活かせる場所が増えてきたように感じている。もちろん、ここで調子に乗ってしまったら、そのままズルズルと「発酵」ではなく「腐敗」となってしまうことも理解している。

 やっぱりさ、50も過ぎればいつだっていい具合に発酵している状態でいたいものだよな。そして、それこそがこの本のなかで何度も伝えている、「美しく枯れる」ということ。

「『町中華で飲ろうぜ』を10年も、20年も続けていきたい」。それは半分冗談で、半分本気でもある。オレがこれから年齢を重ねていくことで、自分でいうのもアレだけどさ、これからもっと円熟味を増していけると思っているんだ。

 そうなったら、もっともっといろいろな表現ができる気がする。若い頃とは違った自分になれそうな気がする。

 最近は、そんなことを痛感している。

むしろ、「これからは新しいことをはじめない」

 街の本屋をのぞいてみると、「50代の生き方」に関する本がたくさん並んでいる。ちょっと気になってパラパラめくってみたのだけど、たいてい「老後に備えて新しい趣味を見つけよう」なんてことが書いてある。

 趣味というのは、いわば人生の潤滑油のようなものだから、新しい趣味を見つけることは大切なことだよ。でもさ、「絶対、新しい趣味を見つけなくちゃ」って、血眼になって探すようなものでもないよね。

 だから、オレの場合はむしろ「これからは新しいことをはじめない」という意識で生きていこうかなと思っている。

 もちろんオレも、以前は「新しいことをはじめよう」としょっちゅう考えていたよ。

 雀荘の息子なのにマージャンができなかったから、「本格的に勉強しようか」と覚えてみようとしたこともある。まわりの人間の多くがゴルフをやっているので、「ゴルフでもやってみるか」と考えたこともある。

 ほら、マージャンにしてもゴルフにしても、その世界の人たちで通じる独特のボキャブラリーとか、比喩表現とかがあるじゃない。それを身につけることは芸人としてもマイナスにならないし、なによりも交友関係が広がって、それが仕事につながる可能性だってあるもんな。

 ただ残念なことに、いざはじめてみても結局は長続きしなかった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください