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八角理事長が初場所中に語っていた“横綱空位”への危機感 豊昇龍らに叱咤激励「本来は照ノ富士を倒して上がってきてほしかった」

NEWSポストセブン / 2025年1月29日 7時15分

 初土俵から所要9場所で大関昇進を果たした大の里については、「まだ上がったばかりの“新弟子”ですからね」と評す。

「この世界に入って1年とか2年でしょう? 本人もワケが分からないまま大関に上がっていると思う。まだまだこの世界に馴染んでないよ。色んな習慣も含めてこの世界に馴染んでくると、相撲内容も変わってくる。

 今は止まらないでずっと圧力をかけてやっているじゃない。“止まる相撲”を見てみたいなと思っている。そういう相撲でも勝っていかないと横綱は難しい。止まらないところも、いいところではあるけどね」

 大の里の進化には師匠である二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の指導も重要かと問うと、「これは本人の感性だからね」と答えた。

「強引にいって突き落とされることもある。それを恐れると出足がなくなる。難しいところ。相撲の怖さが分からないから勝っていたところもある。九州場所で9番しか勝てなかったのは、横綱に上がるための勉強の場所だったんじゃないか」

立ち合いの「重さ」が必要

 九州場所で準優勝した豊昇龍は9日目で3敗を喫した。星勘定は満足のいくものではないはずだが、八角理事長は「負けたけどいい相撲を取っていますよ」と評価した。

「土俵を見ていると、ただ勝っているというんじゃなくて、強いなという感じがするじゃないですか。そういう相撲を取っていれば、いつか(横綱に)上がれますよ」

 実際、この取材後に白星を重ねて横綱昇進を果たしたわけだが、豊昇龍の課題についてはこう指摘していた。

「もっと立ち合いの重さが必要だよね。頭からいくのと同じ出足があれば、千代の富士さんのように胸から当たっても強い相撲は取れる。今の豊昇龍は頭からいってるじゃない。それは重さがないから。出足があれば胸からいけるようになり、もっと相撲に余裕が出ます」

 取材時点で豊昇龍の昇進については場所が終わってからの話であり審判部の考え次第としながらも、“優勝すれば昇進という話ではない?”という質問には「そりゃそうでしょう」と即答した。

「優勝ラインが下がっての優勝もあるし、たまたま勝ったとか、不戦勝があったとかもある。本来は横綱の照ノ富士を倒して上がってきてほしかった。そういう意味では、照ノ富士には最後まで相撲を取り続けてほしかったね」

 星勘定はもちろんのこと、相撲内容も問われるのが「横綱」だ。来場所以降、琴櫻、大の里、そして豊昇龍は、期待に応える活躍を見せられるか。

※週刊ポスト2025年2月7日号

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