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《大谷翔平との通訳生活》水原一平被告が申立書で主張した「過酷な労働環境」「給与水準」裁判所に情状酌量を求める

NEWSポストセブン / 2025年1月27日 7時15分

《これらの仕事に対して、翔平は10月から1月までは月平均およそ40万円(約2500ドル)、2月から9月までは月平均およそ2万円(約130ドル)を私に支払っていた。10月から1月までは月40万円(約2500ドル)、2月から9月までは月2万円(約130ドル)。なぜ10月から1月が高いかというと、その月はオフシーズンで野球チームから給料をもらっていなかったからだ。私はひどい低賃金だと感じていましたが、自分から声を上げることができませんでした》

「ギャンブル依存症」に陥った理由

 さらに申立書には、エンゼルス時代の給与が低かったこと、そして大谷の自宅近くに住む必要から、自身の住まいが高額な家賃であったことなどが記されていた。また、水原被告にオファーのあった本の執筆やテレビ・ラジオでのインタビュー、テレビCMへの出演などについても、大谷からNGを出されていたなどと主張している。

 こうした理由もあって経済的に困窮するなか、2021年に水原被告は違法なブックメーカーを運営するマット・ボイヤーと出会い、ギャンブルに手を出したのだという。

《当時、お金に困っていた私は、経済的に助かるチャンスかもしれないと愚かにも考え、スポーツベッティングのために彼のウェブサイトを利用し始めた。しかし、その結果はいつの間にか真逆になっていた。ギャンブルでの借金が膨らみすぎて、翔平のお金を使う以外に支払い方法が見つからなくなってしまった。

 日が経つにつれて、私の借金はどんどん増えていき、この時点で、この借金から抜け出して彼に返すには、ギャンブルで勝ち取るしかないと思った。当時の私は間違いなくひどい依存症で、ギャンブルをしている間は人生に希望しか見えていなかったような気がします》

 だが、水原被告の収入が上記のような少ない金額だったとは言えないようだ。検察側は年収について、エンゼルス時代が25万ドルと日本円で4000万円近くにのぼる金額だったことを明らかにし、さらにドジャース移籍後は50万ドルと倍になったことを明かしている。そんな収入を得ていてもギャンブルで溶けていったのだ。

 米連邦検察は「水原被告の犯行は“ギャンブル依存症”などではなく、彼の強い欲にある」と指摘している。はたして水原被告は、“欲深い男”か、それとも自らを破滅させるまでに大谷に尽くした“悲劇の男”か。

 後編記事では、水原被告が申立書のなかに記した大谷、そして自身の妻への「感謝」と「謝罪」についてを詳報する。

(後編に続く)

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