「知っていたらすぐ打ち切っていたのに…」フジ・バラエティ現場が港浩一社長の会見に“本音”を吐露《「女性を守ることを最優先に」へ社内から疑問の声》
NEWSポストセブン / 2025年1月28日 18時25分
元タレント・中居正広(52)の深刻な女性トラブルが発端となり、窮地に追い込まれたフジテレビ。1月17日、騒動を受けてフジテレビは臨時の記者会見を開いた。しかし、動画撮影の禁止や出席者の制限を行う“クローズドな会見”であることなど経営陣の対応に批判が集まり、次々とスポンサーが撤退する事態に発展した。
同月27日、改めてオープンな形で“やり直し会見”が行われ、430名ほどの記者が参加した。会見の冒頭で嘉納修治代表取締役会長(74)と港浩一社長(72)の引責辞任が発表されたが、一連の騒動について責任を追及する声は止まず、質疑応答は10時間以上に及んだ。
「会見当初は港前社長らへの厳しい声が大きかった。ですが会見後半になると記者の怒号を浴び続ける姿を見た視聴者からはXなどに同情の声があがっていました」(スポーツ紙記者)
第三者委員会の調査を待つ状況下で、明確に回答できない質問も多く、会見での追及は激しさを増していった。なかでも「港前社長ら一部の幹部がトラブルを発生直後に把握していながら、なぜ1年半にわたって中居が出演する番組の放送を続けたのか?」が争点のひとつとなり、会見でも対応の妥当性に関する追及が相次いだ。
これに対して港前社長は、「トラブル発覚当初から番組の打ち切りを検討してきたが、番組を打ち切ることで、女性の心身にどんな影響を及ぼすか判断がつかなかった」と説明。また、「女性の健康状態が回復し、仕事を離れたいという要望を受けて初めて、番組終了に向けて進めることができた」と、あくまで被害女性のメンタルヘルスを最優先に考慮した上での判断であると強調した。
この説明に、フジテレビのバラエティ現場関係者は首を傾げる。
「港前社長が説明した時系列は概ね正しいでしょうが、その過程を把握していた者はバラエティ制作局に1人もおらず、完全に上層部のみで共有されていた情報でした。会見の中で『被害女性の心身に刺激を与えないため番組を継続した』と説明がありましたが、性加害を把握していたらすぐに番組終了に動き出していたのに、というのが現場の本音です」
また、2023年8月にトラブルを把握してから2024年12月の報道が出るまでの約1年半、コンプライアンス推進室と事態の共有や連携をしていなかったことも明かされた。これについて港前社長は、「本人のプライバシー保護を最優先に、なるべく少人数で職場復帰できるまで寄り添うことが最善だと信じてきた」と説明。
「記者会見の中でも指摘がありましたが、2024年夏までに何度かあった改編期に打ち切りを提案することは、一般の視聴者や社内の人間さえも不自然に思わなかったでしょう。私も報道があるまで、トラブルがあったことは一切知りませんでした。
質疑応答では何度も『被害女性を最優先にしてきた』という文言が繰り返されていましたが、あの対応では被害女性に寄り添ったとはいえませんよね……」(同前)
港前社長は1月10日、「フジテレビは社員を守る温かい会社でありたい」という内容のメールをフジテレビの全社員に送信している。中居の出演番組を継続したことは、被害女性や真摯に働く社員を“守る”ことには繋がらなかった──。
外部リンク
- 【写真】会見場に続く“大行列”「会見では怒号が飛び交っていた」 “やり直し会見”の様子ほか。中居正広の"10年恋人"と報じられたダンサー女性のAさんなど
- 《とんねるず石橋貴明、直撃にショック隠せず》盟友・中居正広は引退、“育ての親”港社長は辞任「フジテレビを滅ぼすなよ」と歌った過去
- ▶女性トラブル 発覚前に「あの子いいべ…」関心寄せた元NHKアナ 過去に女性歌手らと熱愛も本命は“ちゃんとしている人”
- 《X子さん強制参加の誕生日会》フジ・港浩一社長が語った“編成幹部A氏関与”と「楽しませていただいてありがたかった」「思いが至らなかった」
- 【被害女性X子さんが新証言】フジテレビ港社長の会見への違和感「微妙に話を変えられた」 編成幹部A氏発起人の“社長の誕生日会”に参加させられた経緯も告白
この記事に関連するニュース
-
フジ港浩一元社長“被害女性に配慮”の欺瞞…中居正広を起用継続1年半「難しい判断」に透ける保身
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月28日 11時16分
-
「誰にも知られずに復帰したい」女性の意志優先とフジ港社長が説明 コンプラ担当者に相談せず
日刊スポーツ / 2025年1月28日 0時26分
-
「憶測を避けるため」中居を継続起用としたフジ社長&元専務、トラブル把握後に新・冠番組を始動の“矛盾”
週刊女性PRIME / 2025年1月23日 16時30分
-
玉川徹氏「被害女性以外に守ろうとしたものがあったんじゃないか」関西テレビ大多社長会見に疑問
日刊スポーツ / 2025年1月23日 10時18分
-
大多亮カンテレ社長、元フジ専務として中居騒動について事情説明「当日中に、港社長に報告した」
ORICON NEWS / 2025年1月22日 16時48分
ランキング
-
1元フジテレビ超人気アナ・中野美奈子(45)に直撃 “フジ上納システム”はあったのか “中居正広との本当の関係”は?「今のアナはすごいストレスを感じている」
NEWSポストセブン / 2025年1月30日 7時15分
-
2「中の人、頭大丈夫?」鶴瓶削除のスシローに批判!“中居BBQ”の余波か、呆れられた“過剰反応”
週刊女性PRIME / 2025年1月30日 9時45分
-
3中居正広や松本人志の穴は誰を埋めるのは誰? 最強MCの共通点「ブロマンス芸人」とは
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分
-
4“フジテレビの天皇”退任のXデー…日枝久取締役相談役への「社員・視聴者・株主」からの包囲網どんどん狭く
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分
-
5木村拓哉、“中居正広の危うさ”を警告していた 女性への横柄な接し方を「改めた方がいい」と忠告するも中居は激高、2人の間の溝は決定的に
NEWSポストセブン / 2025年1月30日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください