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水原一平被告、裁判で暴露した大谷翔平の私生活“婚前契約”の存在も明かす 「24時間365日待機」「激務なのに低賃金だった」との主張を繰り広げる

NEWSポストセブン / 2025年1月30日 7時15分

裁判で大谷翔平の私生活を暴露した水原一平被告(時事通信フォト)

 3回の延期を経てようやく量刑が言い渡されようとしている水原一平被告(40才)。26億円の奪取を正当化するべく彼が綴ったのは、恩人である大谷への反逆とも思える内容だった。

「To my beautiful wife(私の美しい妻へ)」

 かつてない一言に会場が沸きたった。1月25日(現地時間)、米ニューヨークで開かれた全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会を、ロサンゼルスで起きた山火事の影響などを理由に欠席したドジャースの大谷翔平(30才)は、英語のビデオメッセージを送った。そのなかで述べたのが冒頭の一言だ。

「メッセージの終わり近くで『私の美しい妻へ。いつもそばにいてくれてありがとう』と真美子夫人(28才)への感謝を伝えました。改めて彼女にぞっこんなのだと感じましたね。振り返れば、昨年3月に元通訳の水原被告の賭博スキャンダルが発覚し、思わぬ大騒動に巻き込まれた大谷選手を献身的に支えたのが真美子夫人でした。

 ただ最近、水原被告のある告白が大谷夫妻のプライベートを脅かしているようなのです。大谷選手は、私生活が晒されることを嫌っています。にもかかわらず、苦楽をともにした元相棒が、またも大谷夫妻の平穏を壊そうとしている。まさかここまで彼から裏切られることになるとは思ってもみなかったでしょう」(スポーツライター)

 水原被告が大谷の口座から不正に送金したなどの理由で、ドジャースを解雇されたのは昨年3月。その後彼は大谷の口座から約26億円を騙し取った銀行詐欺罪などで起訴され、2月6日に量刑が言い渡される予定だ。

「米連邦検察は1月末に4年9か月の禁錮刑、大谷選手への賠償金の支払いといった量刑を求める文書を裁判所に提出しました。対する水原被告側は『ギャンブル依存症の被害者だった』として1年6か月の禁錮刑が妥当であると主張し、さらに水原家は“一家総出”で減刑を求める申立書を裁判所に提出しました」(在米ジャーナリスト)

 本誌『女性セブン』は、申立書の全文を入手した。全編英語で綴られており、その枚数はA4用紙42枚に及ぶ。

「申立書には、被告の両親と妻、そして大谷選手と水原被告の古巣である日本ハムから届いた言葉も記されており、水原被告がいかに“善良”な人間であったかが記述されています」(前出・在米ジャーナリスト)

 たとえば、水原被告の父親は、息子が初めての給料で立派な薄型テレビを買ってくれたという親孝行な一面を記し、母親は、自身が交通事故に遭いリハビリ中だったときに、息子が食料品などを注文してくれたと感謝を伝えた。また、夫は「自己犠牲」を厭わない人間であると強調した水原被告の妻は、続けて次のように釈明した。

《彼は利己的あるいはわがままな理由から罪を犯したのではありません。当時の彼は精神的に正常な状態でなかったと信じています》

 それらの申し立てに前出の在米ジャーナリストは厳しい目を向ける。

「水原家の申立書は“お涙頂戴”的な要素ばかりです。家族が身内を擁護するのはやむを得ませんが、水原被告が犯罪に手を染めるような人物ではないと主張したいあまり、『悪いのは本人ではなく、彼の精神状態をおかしくした環境だ』と強調している印象を受けます」

 水原被告が指摘した「環境」というのは、彼が大谷と過ごしてきた日々にほかならない。

「渡米してから6年以上、二人三脚で歩んできた2人だけに、事件発覚の当初は、大谷選手が水原被告に対し、『元仲間だから』とかばう気持ちと『裏切りを許せない』という怒りの感情のどちらを抱いているのかさまざまな推測が飛び交いました。

 昨年末にNHKで放送されたインタビューで騒動について尋ねられた際は、『まだ終わっていない』と言葉少なに答えるばかり。しかしフタを開けてみれば、大谷選手からの申立書はなかった。水原被告を見限ったのでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)

 献身的に尽くしてきたパートナーから突きつけられた「ノー」は、水原被告の心に影を落とした。

「もう大谷選手のプライベートを黙っている必要はない、と水原被告は反旗を翻したのでしょう。彼は、自身の精神状態が正常ではなかったことを伝えるべく、過酷な労働環境を訴えるなかで、あろうことか大谷選手の極秘プライベートまで暴露しているんです」(前出・在米ジャーナリスト)

 2024年2月末に大谷が自身のインスタグラムで発表した結婚報告は、瞬く間に世界中を駆け巡った。

「大谷選手と真美子夫人との結婚については、入籍日も明かされておらず、詳細は本人たちしか知りません。しかし水原被告は申立書のなかで、自分の多忙さを物語る一例として、大谷夫妻の婚前契約を結ぶために日本とアメリカの弁護士の調整などを担っていたことを明かしてしまいました。夫妻のトップシークレットが公になったのです」(前出・在米ジャーナリスト)

 そもそも婚前契約は当事者間で交わすものだ。それを表に出すという行為は、守秘義務違反に抵触する恐れもある。国際弁護士でニューヨーク州弁護士の清原博さんが解説する。

「婚前契約とは、結婚生活における家事や育児の分担、万が一、離婚した場合の財産分与などのルールを結婚前に決めておくことを指します。日本ではあまりなじみがないですが、アメリカではスムーズな結婚生活を送るために一般的に行われています。

 特に大谷選手の場合、1000億円超のドジャースとの契約金の大半が後払いで、これから入金されることになります。契約が結婚前に結ばれていた場合、契約金が夫婦の財産なのか大谷選手個人の財産なのか微妙になってきます。無用なトラブルを避けるためにも、婚前契約で財産管理などを話し合ったのではないでしょうか」

24時間365日待機

 水原被告が申立書で暴露したプライベートは、それだけに留まらない。業務の一環として、大谷が「岩手県の実家に帰る際の手伝い」や、「仲間と夕食をとるための送り迎え」を行っていたことを明かした。

「大谷選手が人目を忍んで岩手に帰郷していたことはあまり知られていません。また、彼はストイックで、外食を楽しむよりはトレーニングに励むイメージがあったので、同僚と食事をしてコミュニケーションを取ることを大切にしていたことも意外でした。

 こうした“裏”の顔が明らかになると出待ちでファンが殺到する可能性もあり、真美子夫人にも危険が及びかねない。水原被告はあんなに長く大谷選手と一緒にいましたし、大谷選手がそうした情報を晒されるのを嫌がる性格だと把握しているでしょうから、嫌がらせのように思えてしまいます。彼の申立書に書かれた『大谷選手を尊敬している』という言葉も嘘に聞こえます」(別のスポーツライター)

 さらに水原被告は、手紙のなかで、大谷の通訳業が“ブラック”だったかのような主張を繰り広げている。

「本業の通訳に加え、運転手やトレーナー、シェフ、フィールド外のサポートなど、大谷選手に関する業務のほぼすべてをひとりで担い、24時間365日いつでも呼び出しに応えられるよう待機していたと述べています。オフシーズンはさらに過酷で、練習施設の予約やトレーニングへの帯同、スポンサーとのやり取りなどにも追われたそうです。また、大谷選手の愛犬であるデコピンについても、水原被告やその妻が世話をし、獣医やトリマーに連れて行っていたことが明かされました。

 それだけの激務なのに報酬は“著しく低賃金”だったと綴り、お金に困って賭博に走って借金が膨れ上がり、大谷選手のお金に手を出さざるを得なかったと訴えました」(前出・別のスポーツライター)

 しかし現地の野球関係者は水原被告の主張を一蹴。

「彼は『著しく低賃金』と述べましたが、エンゼルス時代、2022年の年俸は日本円で3900万円、ドジャースでは7800万円ほどでした。しかも大谷選手が同席した際の食事代は彼が払ったでしょうし、ポルシェまでプレゼントしていた。むしろ環境は“ホワイト”です」

 いまの大谷の関心事といえば、真美子夫人と、彼女がお腹に宿した命だろう。

「プライバシーを重視する大谷選手にとって夫婦間のやり取りはタブー中のタブーですから、婚前契約や日常生活を暴露した水原被告に思うところはあるでしょう。しかし今春頃には第1子が誕生するといわれていますし、それまでには一段落つけたいはずです。いまは一刻も早く決着をつけてほしいと願っているのではないでしょうか」(前出・在米ジャーナリスト)

※女性セブン2025年2月13日号

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