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《奴隷になったつもりはない》田村瑠奈被告の“言いなり母”、浩子被告が大反論「娘の将来のためには仕方ない」「家計がひっ迫しているときなら買えないと言えた」

NEWSポストセブン / 2025年1月31日 16時15分

母・田村浩子容疑者のイラスト(Facebookより)

 2023年7月、札幌・ススキノのホテルで会社員のAさん(62=当時)が殺害された事件。逮捕された親子3人のうち、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている父・田村修被告(61)の5回目の裁判員裁判が1月29日、札幌地裁で開かれた。

 今回行われたのは、母・浩子被告(62)の証人尋問。浩子被告は、髪は後ろで一つに結んでおり、白い襟付きのシャツの上に紺と黒の中間くらいのカーディガン姿で入廷し、深々とお辞儀をした。

「浩子被告は、修被告と同じく死体遺棄ほう助や死体損壊ほう助の罪に問われています。娘の瑠奈被告(30)はAさんを殺害した後に頭部を持ち帰り、自宅の風呂場で右眼球を取り出す様子などを修被告に撮影させたそうです。

 その際、修被告は浩子被告から『撮影カメラマンするでしょ』と依頼されるLINEを受け取ったそうです。検察側は、両親は娘の言いなりで、物理的にも心理的にも瑠奈被告の犯行を手助けしたと指摘しており、争点の一つとなっています」(司法関係記者)

 弁護人は、浩子被告に「検察官は、瑠奈(被告)に言われるがまま、したいようにさせていたと主張しているが」と尋ねた。対して、浩子被告は「そんなことはない」と否定。

弁護人「たしなめることもあった?」

浩子被告「『人に迷惑をかけてはいけない』と。ベランダで花火をしたいと言ったときは『煙が出るし消防も来る』とも(言ったことがある)」

 瑠奈被告が夜の繁華街へ遊びに出かける際、修被告に送り迎えをさせていたことにも言及した。

弁護人「修(被告)は瑠奈(被告)と夜遅くに行動していたようだが?」

浩子被告「夫(修被告)は日中に仕事していたので、昼夜逆転している瑠奈(被告)と行動するのは過酷だったと思う。しかし夫には悪いが、瑠奈(被告)の将来のために仕方ないと思っていた」

地獄の家に貼られた“メモ”の真意

 両親は、瑠奈被告が欲しがるものを次々に買い与えていたといい、そのため家の中は瑠奈被告の私物で散乱。最初は浩子被告が片付けをしていたが、いつしか瑠奈被告が「私のものに触れるな」などと言うようになり、足の踏み場もない“ゴミ屋敷”状態になったという。

 なかでも多いのが、“高級ドール”だ。安価なものでも5万円ほど、高価なもので10万円を超えるモデルもあるドールが加速度的に増えていき、合計で100体以上所持していたという。

弁護人「そんなに『買えない』『場所もない』と言えないのか」

浩子被告「家計がひっ迫しているときはそれも言えたが、場所に関しては瑠奈(被告)が『あと2~3体だから大丈夫』と言うので」

 また、自宅のいたるところに『お嬢さんの時間を無駄にするな。私は奴隷です』『指摘される前に奴隷は頭を低くしろ』などと書かれたメモが貼ってあることについて、弁護人が質問する場面もあった。

弁護人「家の中には『私は奴隷です』と書かれた紙がありますが」

浩子被告「(瑠奈被告が)怒っているときに『書きなさい』と言われたので。より怒らせないよう、書いて貼っておけば怒りが広がらないかなと」

弁護人「別に奴隷になったつもりはないと」

浩子被告「はい」

 あくまで、「娘を過度に甘やかしたつもりはない」と主張する浩子被告。その言葉は本心なのか──。

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