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横綱昇進・豊昇龍の素顔 親方は「素直でいい子ですよ。暴力とかは全くないからね」、叔父・朝青龍と距離を置く時期もあった

NEWSポストセブン / 2025年2月6日 11時15分

 初土俵から11場所で十両に昇進し、2023年7月場所では初優勝を果たして大関に昇進する。

 昇進後の本誌インタビューで朝青龍が大関を3場所で通過したことを聞くと「みんなすぐに叔父さんと比べるけど、正直嬉しくはないよね」として、こう続けた。

「オレはオレだし、叔父さんはすごい人。比べられる立場にないからね。過去、大関になったのは254人いるが、さらに上の横綱へ昇進できたのは73人だけ。そんな横綱で叔父さんは25回も優勝している。自分と比べるのはまだまだ早いよ。

 ただ、叔父さんからは“次は横綱だな”とプレッシャーをかけられているけどね(苦笑)」

「恩返しができたかな」

 その心中は複雑だったのかもしれない。出世街道を歩むなかで、朝青龍と距離を置く時期もあったのだという。

「もともと朝青龍からトレーニングについてアドバイスを受けていたが、筋トレを重視する豊昇龍との意見の食い違いなどちょっとした考え方の不一致で連絡を取らずに疎遠になった時期があったそうです。初場所で豊昇龍と優勝を争ったカザフスタン出身の金峰山は朝青龍が来日を手引きしましたが、場所中に朝青龍は金峰山のほうに激励の電話を入れていました」(前出・ベテラン記者)

 叔父との関係性も様々な変遷を辿った。それでも、伝達式後の会見では報告の電話を入れたことを明かし、「自分を入門させてくれて、恩返しできたかな」と述べている。

 もちろん、横綱としての真価が問われるのはこれからだ。

 九州場所で13勝の準優勝、初場所は12勝で巴戦の末の優勝での昇進。5日目にひとり横綱の照ノ富士が引退したことと無関係ではないだろう。

「横綱昇進のための臨時理事会招集を要請するのは審判部の判断になるが、審判部の現場からは相手を睨みつける土俵態度やムラがある成績を心配する声があがっていた。それでも高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)ら幹部に対応が一任され、八角理事長(元横綱・北勝海)に臨時理事会の開催を要請した。興行の目玉である横綱の空位を避けたい執行部が昇進の意向であることを踏まえた判断とされます」(相撲担当記者)

 横綱として叔父を超える実力と品格を見せられるか、豊昇龍の戦いは次のステージへと移った。

※週刊ポスト2025年2月14・21日号

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