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《舌、眼球を取り出して…》田村瑠奈被告の母親、遺体損壊を知りながら通報できなかった理由を語る「親としての気持ちがあった」【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン / 2025年2月4日 16時15分

田村瑠奈被告の母・浩子被告が遺体損壊を知りながら通報できなかった理由とは(Facebookより)

 2023年7月、札幌市・ススキノのホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件。逮捕された親子3人のうち、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている父・田村修被告(61)の第6回公判が1月30日に札幌地裁で開かれた。

 殺人や死体損壊などの罪に問われている娘の田村瑠奈被告(30)は、2023年5月下旬、ススキノの有名なダンスクラブで被害男性Aさん(62=当時)と知り合った。7月1日夜、再び会う約束をしたふたりは一緒にホテルへ。そこで瑠奈被告は、Aさんを毒牙にかけた。

 死体損壊ほう助などの罪に問われている母・田村浩子被告(62)も証人として出廷し、事件発生後の日々について語った。逮捕までの3週間余り、両親は事件について知りつつも娘との日常を過ごした。

弁護人「逮捕されるまでの間、修被告と『娘をどうしよう』とかの話をしたのか?」

浩子被告「警察は遅くない時期に来るだろう。いったん警察が来るまで娘といよう(と思った)」

弁護人「通報や、瑠奈に自首を促すことなどは考えたか?」

浩子被告「考えられませんでした。(夫も)同じような思いだったと思う」

 当時、警察の捜査が迫ってきている感覚はあった。不安と恐怖を覚えながら、それでも浩子被告は、夫との何気ないLINEのやり取りを続けた。

浩子被告「いつも世界が崩壊している思いです。しかし、普段通りの娘の世話、日常生活を送らなければいけません。(夫との)LINEを見返すと、日常のようで、心の拠り所に感じていました」

 瑠奈被告は、切断したAさんの頭部を自宅に持ち帰った後、皮膚を剥ぎ取り、眼球、舌、食道を摘出するなどして弄んだ。なぜ遺体を損壊したのか、その理由は母親も知らないという。

弁護人「逮捕までの間、瑠奈とどうして遺体を損壊したかといった話は?」

浩子被告「していません」

弁護人「瑠奈が話したそうだったことは?」

浩子被告「あるとき言いたそうにしていたけど、『これ言ったら怒られるかな』と言っていました。娘には恐いものなどないはずなので、印象に残っています」

 浩子被告いわく、瑠奈被告は損壊した遺体を“披露”したとき、疲れて見えたという。娘が犯した一連の行為は、快楽によるものではないと推察する。

弁護人「一連の行為は、瑠奈が興味を持ってのことか、義務的なのか、その他なのか、どれだと思うか?」

浩子被告「ある日、私に『(損壊行為で)えずかなくなった』と言っていた。(えずきながら損壊をしていたことから)快楽とかで行ったのではないと思います」

母が語った「親としての気持ち」

 快楽目的ではないと推察するが、結局、娘からはっきりとした動機を聞けてはいない。弁護人の「聞くと怒るのではないかと(思った)?」という質問に対して、浩子被告は、「はい」と答えた。また、警察に通報できずにいたのは、いびつな親心だったようだ。

弁護人「瑠奈の事件を知り、通報せずに過ごしていたが、どうすればよかったか?」

浩子被告「どこかでターニングポイントがあれば止められたのかなと。そのようなことができず事件になり、本当に申し訳ない思いがあります。通報しなかったのは、瑠奈を思う親としての気持ちでした。

 ただ、被害者ご遺族の気持ちを考えると、(事件発生から)時間も空いて、耐えられない思いだったろうと思います」

「どこかでターニングポイントがあれば……」と後悔を口にする浩子被告。本当に引き返せるタイミングは、なかったのだろうか。

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