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「すごい、画期的だ…」娘・田村瑠奈被告と被害男性の“初夜”の日、母・浩子被告が夫に送っていた「驚嘆LINE」【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン / 2025年2月9日 11時33分

浩子被告の主張は

 2023年7月、札幌市・ススキノのホテルで頭部を切断された男性の遺体が発見された事件。逮捕された親子3人のうち、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている父・田村修被告(61)の裁判員裁判が、1月14日から札幌地裁で行われている。 

 1月29日、30日の公判には、死体損壊ほう助などの罪に問われている母・田村浩子被告(62)も証人として出廷し、弁護側の尋問に答えた。語られた家族関係、事件の様子は、想像を大きく超える壮絶なものであった。ライターの普通氏が、浩子被告の主張を振り返りレポートする。【前後編の前編】

呼び慣れた口調で「シンシアさん」

 娘の田村瑠奈被告(30)は小学生のころは友人はいたものの、保健室登校をするなど徐々に不登校になっていた。その後はフリースクールに通うなどしたが、18歳のころには家に引きこもってしまい、外出は親の付き添いなしにはできなくなった。

 昨年より行なわれている浩子被告の公判でも度々、検察側は親子関係について「瑠奈ファースト」と表現。報道でもこの言葉が多用され、両親とも娘に絶対的に逆らえない関係性であった印象が広まっている。

 浩子被告は今回の尋問で、「(しつけは)普通にしていたと思う」、「人に迷惑かけないよう注意していた」などと明かしている。しかし、瑠奈被告が不登校になって以降、どのように接し、関わってきたかは詳細には語られなかった。

 瑠奈被告が18歳のときに、この一家に大きな転機が訪れる。瑠奈被告が「田村瑠奈は死んだ。魂はない。身体は私だが入っているのはシンシア、ルルーだ」と、自身に複数の人格があることを主張をしたのだ。これを受けて両親は、その時々の人格の呼び名を間違えないよう瑠奈被告を「お嬢さん」と呼ぶことに。こうした家族の異常性が傍聴席にも伝わる場面があった。

弁護人「異なる人格は、名前だけが違うのですか? 他に違うものがありますか」
浩子被告「口調や態度も少しずつ違います」

弁護人「“シンシア”という人格の特徴を教えてください」
浩子被告「“シンシアさん”はリーダー的存在で……」

 一人娘に宿っているという別の人格に、呼び慣れた口調で「さん」づけで話す浩子被告。18歳から12年間、これらの人格とどのように接してきたのか、母親に染みついた“感覚”に思わず身震いした。

浩子被告「夫(修被告)が精神科医なので、よほどなら病院に連れて行くだろうと。日常生活には支障がなかったので、何か対応が悪ければ言われると思っていた」 

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