「従業員の人が驚くといけないから…」田村瑠奈被告が母・浩子被告に告げた「殺害現場のホテルをキレイにした理由」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン / 2025年2月9日 16時19分
7日、瑠奈被告に「来てみて」と言われ、洗面台へ向かったという浩子被告。浴室では床に横になった頭部が見えた。
弁護人「頭部の状態というのは」
浩子被告「(言葉に詰まる)赤い状態で…目はこちらを向いていて」
弁護人「赤いというのは、皮がないということですか」
浩子被告「そうです」
弁護人「それを見てどんな気持ちになりましたか」
浩子被告「地獄がここにある、と思いました」
娘の様子はごく普通だった。その内心がわからず、浩子被告は合わせるように「すごいね」と言った。その後は、修被告と報道されている事件と、浴室に置かれた頭部に関係があるか話すなか、衝撃的な内容に多数の記憶がおぼろげながら、「地獄は死んでからでなく、今ここにあるんだね」と会話をしたことは覚えていた。
その後、瑠奈被告から「撮影して欲しい」と頼まれる。皮がない頭部を見て、「(何の撮影を頼まれてるか)わからない」、「これ以上の損壊が行われると思わなかった」と思っていたものの、その異常な光景に耐えられず、修被告に撮影を依頼した。
後日、瑠奈被告から頭部の写真、眼球を入れたビン、水きりザルにかけられた頭皮を見せられた。その後、修被告に対し「よろしかったらお嬢さんの作品ご覧くださいな」とLINEをしている。
弁護人「なぜこのような言い方を」
浩子被告「娘にLINEを見られる可能性があったのと、まさか頭皮をとも言えず」
瑠奈被告所有のスマートフォンにはLINEが入っておらず、連絡はすべて修被告または浩子被告経由で行われた。そのため事件の重要な情報が残されていると想像できるが、削除されたやりとりも多い。この点について浩子被告は、「被害者に関することを残したくなかった」、「事件以外のやりとりも瑠奈被告に見られたくないものを消している」などと説明した。
報道の様子や日常的に尾行されている感覚などから、捜査の手が近づいていることは認識していた。しかし、通報や自首は考えなかったという。
浩子被告「どこかでターニングポイントがあれば止められたのかなと。そのようなことができず、事件になり本当に申し訳ない思いがあります。通報をしなかったのは、瑠奈を思う親としての気持ちで。ただ、被害者ご遺族の気持ちを考えると、時間も空いて、耐えられない思いだったろうと思います」
ここまで浩子被告の主張をまとめて記したが、証言の取り扱いには注意が必要だ。
2月4日の公判では、「検察側の尋問内容が、残っている取り調べの録音・録画の内容と異なっている」と弁護側が指摘。今後、公判での検察側の尋問の正当性が問われる可能性もゼロではない。
大きな注目を集める本公判。父・修被告の判決言い渡しは、3月12日に予定されている。
(了。前編から読む)
◆取材・文/普通(ライター)
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