飲む前の一手間ブームがそのまま飲める缶チューハイにも波及

NEWSポストセブン / 2013年8月6日 16時0分

 缶やカップで販売される飲み物は、買ったらすぐ飲めるのが特徴だ。ところが、飲む前に一手間加えることで、そのままとは違う味も楽しめる飲料が近ごろは話題だ。

 たとえば、缶入りコーヒーゼリードリンクは開ける前に振ってから飲むが、缶を振る回数によってゼリードリンクの食感が変わる。好みの食感を探すのも楽しみのひとつだ。

 また、底に沈めてあるフルーツのジュレをストローでかき混ぜる度合いで、サッパリからしっかりフルーツ味まで何種類もの味を楽しめるヨーグルトドリンクもある。最初から好きな味に調整するのもよいし、飲んでいるあいだに混ぜる回数を増やしていけば、シンプルなヨーグルトドリンクからフルーツの味が濃厚なものまで、一度で何種類もの飲料を味わえる。

 この一手間を楽しむ動きは、RTD(Ready To Drink)、そのまま飲めるという略称がある缶チューハイなどのアルコール飲料にも及んでいる。

“まるまる搾った感”のうまさが特徴の『キリン 本搾りチューハイ』から期間限定で発売された「夏みかん&はっさく」も、飲む前に一手間加えることで、そのまま飲むのとはまた違った味を楽しめるお酒。一度、缶をゆっくり逆さにひっくり返して、戻して、果汁を全体に行き渡らせると、果汁のおいしさがいっそう引き立つ。原材料は果汁とお酒だけ、香料も着色料も一切加えていない。

 手早く飲めるのが特徴の缶チューハイだが、家飲みが定着し、お手頃でも本物志向を求める消費者にとって、飲む前の一手間は楽しみにすらなるだろう。

「開発段階から居酒屋さんを回っておいしいチューハイの果汁比率を調べるなど、本物志向で作りました。本当に搾った感じがするので、ここちよい“満足感”が得られる商品です」(キリンビール マーケティング部 商品担当の帆足賢太郎氏)。

 発売10周年のロングセラー商品『キリン 本搾りチューハイ』の出荷状況は右肩上がりで、1~6月実績を比較すると2012年は前年比207%、2013年は前年比187%と増えている。そのままでも、一手間を加えてさらに美味しい缶チューハイが人気を集めるのは当然のことか。

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