DHAの過剰摂取は認知機能向上に効果なしと研究で明らかになる

NEWSポストセブン / 2013年8月11日 16時1分

 福岡県久山町で60才以上の住民に対して15年間にわたって続けられた調査では、糖尿病の人は一般人に比べてアルツハイマー病になる危険性が2.1倍も高かった。“脳の糖尿病”と呼ばれることもある認知症。すなわち、生活習慣病対策が認知症対策としても有効なのだ。国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の鈴木隆雄所長はこう説明する。

「現代人は昔より総カロリー摂取量が減ったものの、高脂肪食ばかりで糖尿病リスクが増えています。糖尿病になると脳内の血流が滞ってしまいます。アメリカ国立衛生研究所(NIH)が勧める、魚介類や野菜を中心とした『地中海食』は認知症予防効果が高いとされます。毎日の食卓から過剰な高脂肪食を減らすことは、頭を使った運動に匹敵するほど大切です」

 一方で、栄養の“定説”に異変もある。同センターの鳥羽研二病院長が解説する。

「昔から認知機能向上に役立つとされる青魚のDHAは、欠乏している人には有効ですが、過剰に摂取しても効果がないことが最近の研究で明らかになりました。抗酸化作用が高いとされたビタミンEやビタミンB群の補充についても同じく、最近、専門家から否定的な見解が出ています」

 まずは生活習慣病対策と同じく、バランスのよい食事を心がけることが、認知症対策につながるようだ。

※女性セブン2013年8月22・29日号

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