金田正一氏、谷沢健一氏、堀内恒夫氏が名球会を退会していた

NEWSポストセブン / 2013年8月17日 7時0分

 昭和生まれで、投手なら200勝か250セーブ、野手なら2000本安打を記録した選手が入会できる「日本プロ野球名球会」(以下、名球会)。まさに球史に燦然と輝く成績を残した者のみに与えられる最高の栄誉である。しかしこの名球会の会員名簿から、3人の名前が忽然と消えていた。いったい、何が──。

 名球会を退会した3人とは、“ミスター・ドラゴンズ”谷沢健一氏、V9時代の巨人のエース・堀内恒夫氏、そして400勝投手であり名球会創設者の金田正一氏。いずれも名球会発足初期からのメンバーである。なぜ、その名前が名簿から抹消されているのか。
 
 理由について名球会事務局に訊ねたが、「確かにこの3人は退会していますが、理由は当会としてはわかりません」と答えた。
 
 ならば、本人たちに聞かねばなるまい。しかし彼らの返答も、今ひとつ要領を得ないものだった。まずは谷沢氏の弁。
 
「退会の理由はいえません。でもボクは今でも名球会の会員ですよ。カネさんも堀内君もそうだと思うが、今も会員として自覚ある行動をしているつもりです」
 
 堀内氏は、夫人を通じて「退会しました」と答えるのみ。先日、参院議員へ繰り上げ当選を果たした同氏。政界への挑戦が退会の原因かとも思われたのだが、ある会員は「政治家転身は関係ないはずだ」と否定する。
 
 創設者の金田氏も「退会などしておらん」という主張を繰り返した。
 
「名球会はワシが作った会なんだから、退会なんてありえない。今の名球会は、ワシが作って育て上げたものを横取りした別の組織だ。本当の名球会は自分でちゃんと守っていますよ」
 
 退会しているのに、まだ名球会員だと言い張る往年のスター選手たち……。どうにも話が見えてこないが、この背景を理解するためには、名球会の歴史を振り返っておく必要がある。

 名球会は1978年7月、金田氏の音頭で創設された。将来の野球の底辺拡大に寄与すること、利益を社会還元することなどを設立理念に掲げたが、一方で選手同士の互助会的な役割も備えていた。

「OBたちで引退後の生活を助け合うために、金田さんが立ち上げた親睦団体という側面もある。会員の冠婚葬祭時には、規定額を包むのが慣わしとなっていた」(古参の会員)

 1981年には税務上の理由から「日本プロ野球名球会」を商号とする「株式会社」となる。王貞治氏、長嶋茂雄氏、金田氏のONKが取締役となり、株を会員に分与。会員が株主となって運営されてきた。

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