五輪対談「選手団ユニフォームにメイド服」と森永卓郎氏提案

NEWSポストセブン / 2013年9月4日 16時0分

 IOCの調査によると五輪開催に賛成する都民は70%で、候補3都市のなかで最低。巨額の税金が投入され、都民の生活にも大きな影響を与えるイベントなので、賛否は当然だ。

 そこで本誌は、ともに東京出身で前回の五輪を知る2人に登場願った。片や五輪開催に慎重な立場を取るコラムニストの小田嶋隆氏(56)。片や待望派の経済アナリスト森永卓郎氏(56)。2人のバトルやいかに。

森永:当時、僕は目黒区の都営アパートに住んでいたんですけど、直前に東京から父の仕事の都合でアメリカに引っ越してしまったんです(苦笑)。だから予行演習は生で見たんですが、本番だけ見てない。

小田嶋:僕が住んでいた北区は、東京といっても周縁部で、五輪を機にドラスティックな区画整理が進んだ。貧乏アパートの密集地域が一掃されて人が減りました。小学1年生の時、学年に150人いたのに、卒業時には100人いるかいないか。五輪のおかげで友達が減った(苦笑)。もちろん、いずれ開発は進むので五輪だけが理由じゃありませんが。

森永:すごい盛り上がりだったなァ。記念切手が出たり、グリコのおまけに五輪のワッペンがついたり。

 1964年の日本って、海外渡航が自由化された年。それまではいわば鎖国状態で、ほとんどの日本人は生で外国人を見たことがなかった。だから子供は、五輪を見に来た外国人を見たら駆け寄って、サインをもらってた。

小田嶋:1970年の大阪万博の時でさえそうだった。僕、カナダ館の人にサインもらったもの(笑い)。

森永:今回も五輪が東京にくれば、絶対に盛り上がると思うんです。日本人のマインドが明るくなる。それが、私が積極的に開催を支持する大きな理由です。

小田嶋:とくに小中学生あたりまでの子供はすごく盛り上がるでしょうね。僕もあれほどのワクワク感を味わったのは、これまでの人生で東京五輪だけでした。 でも、その一方で、区画整理で追い出されたりとか、迷惑をこうむる人もいた。今回だって、割を食う人はいるはずなんですよ。

森永:たしかに、全員がOKというわけにはいかないでしょうけど……。

小田嶋:とくに僕が嫌なのは招致キャンペーンの雰囲気。2016年の招致活動の時は賛否の両論併記だったのに、とくに今年に入ってからは、メディアが総乗りで「招致バンザイ」をやっている。その気分の作り方が気持ち悪い。お祭りに反対するテキ屋がいないのと同じで、メディアは五輪がくれば儲かるから招致したいのは当然です。税金を使って招致・開催して、儲けは彼らが山分けする。そうした問題点を誰も指摘しないのはおかしい。

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