頭金0円のフラット35は「日本版サブプライムだ」と識者警告

NEWSポストセブン / 2013年9月11日 7時0分

 そういう意味では金利動向に一喜一憂しなければならない「変動金利型」よりも、フラット35のような「固定型」で期間が長いローンを組んでおいたほうが賢明といえる。しかも、頭金がいらないなら、低金利で消費増税前のいまのうちに買っておこうと駆け込む心理も分からないではない。だが、前出の深野氏は「急ぐ必要はまったくない」という。

「前回、消費税が引き上げられた1997年も駆け込み需要の先食いが起こり、その後、住宅需要が冷え込みました。それでも不動産業者は在庫を売り切り、一定の開発も続けなければならないので、増税分ぐらいの価格は待っていればすぐに下がるのです。

 それよりも大事なのは、将来の返済能力をよく見極めることです。いまは終身雇用の時代ではないので、景気回復で一時的に給料が増えても、いつまた減らされるか分かりません。ならば、ローンを組む人はできるだけ少ない借金で返済期間を短くできるタイミングまでマイホームを買わないという選択肢だってあるのです」(深野氏)

 住宅評論家の山下氏もまったく同様の意見だ。

「住宅ローンは20年、30年と返済が続きます。シッカリと家計管理できる家庭でないとローン破綻のリスクがつきまといます。一定時間をかけて、家計を管理しながら頭金をつくる習慣ができていない家庭は危ないと思います」

 ろくにライフプランも考えずに、目先の「頭金0円」に惑わされてマイホームを購入すれば、一家の城を奪われるだけでなく、人生も台無しにしかねない。いくら国が住宅取得を促しても、最終的には自己責任においてローンリスクを食い止めるしかないことを、改めて肝に銘じたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング