手取り18万円で家のローン返済、子2人幼稚園、貯金する夫婦

NEWSポストセブン / 2013年10月16日 7時0分

 会社に縛られず年収300万円ぐらいで自分の生活を充実させていく「プア充」という生き方を宗教学者の島田裕巳氏が提言し、注目を集めている。とはいえ、それで人並みの豊かな生活ができるのか。

「約344万円」これは、某結婚情報誌が調べた「挙式・披露宴にかかる費用」の全国平均(2012年)だ。年収300万円程度の「プア充」にとっては高いハードルに思えるが、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏は「貧婚」こそ、個人の生活や社会を明るくする手段だと指摘する。

 * * *
 普段、講演やセミナーで会う20~30代の独身の方々からは「貯金がないから無理」「彼の稼ぎだけで生活できるか不安」など、結婚に関する経済的な悩みを聞くことが多くあります。

 実際、厚生労働白書(2013年版)では、結婚への最大のハードルとして「結婚資金」を挙げる未婚者が男女とも圧倒的です。20~30代男性の既婚率を年収別に見ると、年収300万円未満で結婚している人は1割もいません。

 しかし、幸せになるには必ずしも高年収が必要というわけではなく、むしろ「年収が低いからこそ結婚して幸せになる」ことができます。単純に考えて、年収200万円同士で結婚すれば世帯収入は倍の400万円。結婚することで、経済的にも精神的にも独身時代より安定します。

「お金がないから結婚できない」と考えている人には、逆に「お金がないからこそ結婚する」“貧婚”をお勧めします。やりくりしてマイホームを購入した、世帯年収300万円の貧婚カップルもいます。

 千葉県に住むAさん(23歳)の夫は、月の手取りが18万円。昨年中古で購入したマイホームのローン返済に月2万5000円強。子供2人の幼稚園の月謝や光熱水費、食費など支出は月19万円を超えますが、児童手当が2万円あり毎月貯金ができています。子供が病気やケガをして病院にかかった際の医療費は「子ども医療費助成制度」で無料(助成額や対象となる子供の年齢は自治体ごとに異なる)。

 結婚を考えている人の中には、幼稚園入園から大学卒業まで総額2000万円程度と言われる教育費の心配をする方も多いでしょう。しかしこの数字には塾代などが含まれており、学校関連費用に限れば幼稚園から高校まですべて公立なら平均約200万円(文部科学省「子どもの学習費調査」)で済み、これは児童手当の総額とほぼ同じです。
 
 さらに、私立幼稚園などに入った場合は、手続きすれば自治体から「就園奨励費」「保護者補助金」などの助成金を受け取れるケースがあります(名称などは自治体ごとに異なる)。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
NEWSポストセブン

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング