料理・飲み物への使い分けやコスパ基準も 自分に合う水選び

NEWSポストセブン / 2013年11月18日 16時0分

 日本の水道水は世界で一番安全で美味しいと言われ、近隣や水源の環境などから、水道水が美味しいエリアというのもある一方、昨今は都市部の多くで飲用水としてミネラルウォーターなどを購入する家庭が増えている。ライフスタイルの欧米化やトレーサビリティ意識の高まりなどから、飲用水として「買った水」を飲むことは、今や珍しいことではなくなったが、調理の面ではまだまだ水道水を使用するシーンも多いのではないだろうか。

「ごはんや乾麺など吸水が大きい素材を調理する際には、美味しい水を使ってあげることで味に違いが出るといわれています。でも調理に使う水を全部“買った水”にするのはもったいない。そこで、たとえば米を研ぐ1、2回目の水はミネラルウォーター、途中は水道水、最後に浸すのはミネラルウォーターというようにするといいでしょう。煮物、肉をやわらかく煮込むといったときにも水の違いが出やすいですね。

 また、料理に使う水で気をつかいたいのがミネラルの含有量。だしの味わいを大切にしたい和食や緑茶を淹れるには軟水、中華料理や洋食、コーヒーや紅茶、中国茶は硬水がいいといわれています。その料理や飲み物の生まれた地域の水の硬度が一番合うということでしょう」とアドバイスするのは、薬剤師の資格を持ち、栄養にも詳しい料理研究家の吉田三和子さん。

「私たちが小さかった頃は、水の選択肢といっても水道水と浄水器の水というくらいでしたが、最近では水道水、浄水器の水、市販のミネラルウォーター、宅配のRO水など、種類も豊富でミネラルなどの内容物や含有量も千差万別。目的や用途に合わせて、上手に使い分けたいですね」(吉田さん)

 一般に「ミネラルウォーター類」とされる水は、農林水産省の品質表示ガイドラインによって分類されており、大きな括りとしては「天然水」と「RO水(ボトルドウォーター)」がある。RO水とは、RO膜(逆浸透膜)と呼ばれるフィルターを使用してろ過された水で、通常のろ過では除去しきれない微細な不純物も取り除くので、極めて純度の高い水に仕上がる。また近年では、ろ過した純水にバランスよくミネラル成分を添加・調整した「RO水+ミネラル」が、健康、おいしさに加えて、コストパフォーマンスの高い水として人気だ。

 例えば「RO水+ミネラル」の宅配シェア大手のアクアクララの場合、1リットル当たりのミネラル含有量はカルシウム 9.8mg、ナトリウム 5.0mg、カリウム 1.7mg、マグネシウム 1.2mg。日本で好まれる軟水の天然水のミネラル含有量と比較すると、成分をバランス良く加えることによりミネラル分が安定的に保たれる――といったことも特色のひとつだろう。

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