昆虫食にも食材偽装あり「中華料理店のカイコは蛾のサナギ」

NEWSポストセブン / 2013年11月20日 16時0分

 最近話題の「昆虫食」にも食材偽装?! 大人力コラムニストの石原壮一郎氏がモテる昆虫食のススメを説く。

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 このところ「昆虫食」が盛り上がっています。今年5月には国連食糧農業機関(FAO)が、将来の食糧危機に備えるためには、昆虫を新たな栄養源として検討すべきだという報告書を発表しました。「虫を食べる」と聞くと反射的に「ウゲッ」と思ってしまいますが、そういえば日本でもイナゴやハチノコは広く食べられているし、世界では約20億人が1900種以上の昆虫を食用にしていると言われています。

 もしかしたら「昆虫食に詳しいとモテる」という時代は、すぐそこまでやってきているのかもしれません。公園でセミを捕まえて料理して食べる「セミ会」など、あちこちで行なわれている昆虫食のイベントには、ごく普通の若い女性が押し寄せまくっているとか。

 これはムシできないということで、池袋のディープな中華料理店に行ったときに、メニューで見つけた「カイコ」の串焼きを注文してみました。ウズラの卵ぐらいの大きさのサナギが6匹(6個?)刺さっていて200円。外はカリッ中はジュワと、なんだかタコ焼きのような食感で、とくに強烈なニオイや苦みがあるわけではありません。珍味ではありましたが、驚くほど美味というほどでもなく「ま、こんなもんか」という感想でした。

 ところが、後日、衝撃の事実が! 昆虫を(食べる意味で)こよなく愛するフリーライターのムシモアゼルギリコさん(11月16日に昆虫食の入門書『むしくいノート』を上梓)によると、日本の中華料理店で出されている「カイコ」のサナギは、ほぼすべて「柞蚕(サククン)」というヤママユガ科の蛾のサナギだとか。

 こ、これは、今話題の食材偽装……!! ここで事実を暴露すると、中華料理屋の店主がズラリと並んで、記者のストロボの放列を受けながら「誤表示でした。ごめんなさい」と頭を下げることになるのでしょうか。ならないですね。べつにカイコでもサクサンでもどっちでもいいし、むしろカイコと名乗ってくれないと正体がイメージできません。

 勝負デートのときは「カイコ」が出てくるディープな中華料理店に彼女を誘って、さりげなく注文しましょう。「これは実は『サクサン』という蛾の一種で」とウンチクを披露しつつ、「でも、カイコと名乗ってくれたほうが親切だよね。ありがたいなあ」と感謝を示します。わかった上でウソを受け入れ、しかも感謝までしてしまうことで、大人の余裕や器の大きさがにじみ出て、「なんて素敵な人……」とウットリされること請け合い。出てきた「カイコ」にウットリしてくれるかどうかはわかりませんが。

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