現役放送作家が語る「やらせ」の手口 時系列無視は当たり前

NEWSポストセブン / 2013年11月27日 7時0分

 フジテレビの人気番組『ほこ×たて』でやらせが発覚し、打ち切りとなった騒動は記憶に新しい。「番組内でのやらせはもはや慣例」とテレビ業界に詳しい放送作家のXさんは語る。匿名を条件にその手法の一部を教えてもらった。

 2泊3日の旅行番組で、撮った日にちを前後入れ替えて放送するのは当たり前と、Xさん。

「例えば、初日に釣りのシーンを撮影したんですが、1匹も釣れなかったんです。そこで、3日目の余った時間に再度、挑戦して見事大漁。そのシーンを演出の都合上、初日として放送しました」(Xさん、以下「」内同)

 人気の“お散歩番組”は、低予算の割に視聴率が高いため、数多く作られている。ただ、番組内で偶然出会ったように見える一般人も、実はスタッフが事前に仕込んでいることがほとんど。

「出演者に慣れ慣れしく話しかけてくるおばちゃんや突然泣き始める子供なんていうのは、まず“仕込み”です。ハプニングは旅の醍醐味ですからね。『○時頃、この場所にいてね』とエキストラ会社に頼んでおくんですよ」

 外国語を話している人の声に、日本語の音声を重ねる手法を「ボイスオーバー」と呼ぶ。テロップに比べて子供やお年寄りでもわかりやすいと定着しているが…。

「番組の構成上、実はその人の話とは、まったく関係のない日本語を重ねる時があります。また、音声を消して日本語のテロップで紹介するという手法もあります」

 実際、2007年の『発掘!あるある大事典II』では、アメリカのテンプル大学の教授のインタビューを「『DHEA』というホルモンに高いダイエット効果がみられた」と日本語訳のテロップ付きで紹介。だが、実はワシントン大学の別の教授の研究結果で、テンプル大の教授は語っていなかった。この事実が発覚し、その後『あるある』は打ち切りとなった。

※女性セブン2013年12月5日号

NEWSポストセブン

トピックスRSS

ランキング