1年のうち12~2月に死亡数が急激に上昇 その理由を医師解説

NEWSポストセブン / 2013年11月24日 7時1分

 厚生労働省の人口動態統計によると、1年のうちで12~2月に死亡率が急激に跳ね上がる。平成24年の場合、年間死亡数の約28.4%が12月から2月に集中する。最も減少する夏(6~9月)は約22.5%となるため、その差は約6%、7万4586人にも及ぶ。柴田内科・消化器科クリニック院長の柴田実さんはこう語る。

「冬は内科の繁忙期。風邪やインフルエンザ、呼吸器疾患などを訴えて受診する人が増えてきます。それに年末にかけて飲食の機会が増えるので、暴飲暴食による胃痛を訴える人も多い。糖尿病や痛風の悪化も考えられます」

 もうひとつ、注意したいのが寒さと「血圧」の関係だ。

「冬は寒さの影響で、血圧が高くなり、それによる症状を訴える人も増えるのですが、高血圧は、心筋梗塞などの心疾患の危険因子のひとつ。また、寒暖差などによって引き起こされる血圧の急な変動も血管や心臓に負担をかけ、突然死にもつながりかねません。これらは冬に最も注意すべき病気といえます」

 と、国立循環器病研究センター心臓血管内科部門長の安田聡さんは語る。

「薬をきちんとのんでいたとしても、冬場は血圧が相対的に高くなり、血圧の変動がより大きくなってしまう。これが目に見えないところにある、冬の病気の怖さなのです」(安田さん)

 また、冬の「乾燥」が皮膚トラブルを引き起こす時期でもあり、気温が下がり、湿度も低くなると風邪やインフルエンザ、肺炎の原因となるウイルスや細菌が活性化し、大流行を巻き起こす。

 さらに、寒さによって体を動かすのがおっくうになり、うつや睡眠障害などの原因になることも。このように冬は、さまざまな病気が手ぐすねを引いて私たちを待ち受けている季節なのだ。

※女性セブン2013年12月5日号

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