中国で正月休暇のスリム化進行 忘年会は酒抜きでビンゴ大会

NEWSポストセブン / 2013年12月28日 16時0分

 2013年も終わりに近づいてきた。日本では年賀状書きや正月飾りの準備などの新年準備に忙しいが、中国のお正月はもうしばらく先だ。

 中国では2014年1月31日から2月6日までの7日間が春節休暇。今年まで、新暦の正月も3連休だったのだが、来年からは元旦の1日だけが休み。さらに、旧正月の大みそかの休みもなくなるなど、中国では正月休暇のスリム化が進行中だ。

 その中国で「忘年会」に当たるものといえば、旧正月の休暇に入る前に行われる「迎新晩会」。2年前まで、国営企業は競うようにして高級ホテルの宴会場を予約、飲めや歌えやの大宴会を繰り広げていたが、習近平体制になってすっかりなくなってしまった。

 上海の国営企業で働く30代男性がこぼす。

「去年は宴会場をキャンセルする羽目になりましたが、今年の8月に習政権がさらなる公務員の経費削減令を出したため、今度の『迎新晩会』は、会議室でやることになりそうです。それもノンアルコールどころか、お茶の1杯も出ないんですよ」

 忘年会としてはかなり質素な印象だが、意外にも社員らは楽しみにしているのだという。そのひとつの理由は「大量のお酒を飲まなくて済む」というもの。慣習に従い、無理して大酒を飲む必要がなくなってホッとしている中国人社員は多いようだ。

 ノンアルコール化した忘年会自体を歓迎する声もある。

「出し物は若手のダンスから、社長のカラオケまで盛りだくさんだし、何より『ビンゴ大会』の商品が期待できるんですよね」(同)

 よくよく聞くと、ビンゴといっても単に番号合わせ。番号札が配られて、壇上の抽選でそれと同じ数字が出たら当たるというシンプルな仕組みだ。

 気になる賞品だが、1位が「済州島クルーズ旅行券」1名。2位が最新iPad3名。3位はデジカメを10人に、という具合に人数が増えていく。それ以降は商品券で、4位の2000元から徐々に額は減っていくものの「空くじナシ」が支持を集める所以だという。

 ユニークな民間企業では遅刻しても許される「遅刻券」などを用意するところもあるようだが、さすがに国営企業はどの国でもお堅いようだ。

 ちなみに、前年に1位のクルーズ券を獲得した社員だが、「多忙すぎてまだ旅行に行けていない」(前出・国営企業社員)という。

 一滴の酒も飲まずにマラカスを振ったり野次が飛んだりと、かなり盛り上がるという中国国営企業の忘年会。毎夜、あちこちの宴席を回らなければならない年末年始の日本人ビジネスマンからすれば、ちょっと羨ましく思えるのかもしれない。

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